第5話『振り子』
(1)
それを聞いた
「え?
「は?違う違う。もし別れたらお前と付き合うって言っただけだ」
「なーんだ…」また
「なあ
遅れて合流してきたのは
「
「おおお
先輩は高校の頃からイケメンとして名前が知られていて、
(2)
次の日、
「ちょっと…入ってこないで」
「うるせえ、俺がお前に欲情するって思ってんのかよ、まな板の癖に!いいから黙って寝ろ」
有無を言わせず抱き締めると、頭を撫でて話しかける。
「明日休みなら気晴らしに街に遊びにいくか?二人きりが嫌なら誰か誘ってさ」
「誰を?
「なら
「
「あの子すぐに
その言葉に
「ああ、確かにあれは悪い癖だな。わかったからもう寝ろ」そう言って
結局二人はそのまま寝てしまった。
(3)
最初は渋った
しばらくしてやってきた
「また始まった。
実際、彼氏である先輩も所構わず服を脱がされ、人前で乳首を撫で回されているのを
「私男の人の乳首を触ると落ち着くんだにゃー」
「ちょやめろ。お返しに乳揉むぞ」
「いやん触らせないにゃ。触るのは私だけだもん」
やめさせようと
むしろ
「
それに今目の前に
「それに…お前もまた彼氏に
なんとか
(4)
一週間後のある日。その日は
「あれ?
「今日は法事で帰りは遅いよ」
「ふーん」
「おい!お前の臭い足が当たってんだけど」
「はあ?ここ私んちなんだから文句あるなら出てけ」
そう言うと
「お
「ぎゃー!辞めて降参降参」二人ともゲラゲラ笑った後、
「ちょっと引っ付かないで、ここ狭いんだから」
「いて!やめろ痛い」
「ったく…仕様が無いなあ」
「
「うん。まだ時間あるし、
「なら俺が
「はあ?いらないし」
「いいから寝ろよ」
「もう面倒臭いなあ」
「文句言うな。いい加減にしないとまたいつもみたいにお前の貧乳を力一杯揉みしだくぞ」
「貧乳言うな
(5)
思えば俺はなんでこんな中途半端なことをしているんだろうか。
おそらく
振り子の
「
「うるせえ、寝ろ」
「うん…」
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