第5話
「でさ、迎えとかってどうするの?」
ふと、思った......さすがにあの世の入り口とはいえ急に私たちの目の前に本人が現れるわけでもないだろうし。
『あ、ごめん、伝えるの忘れてたね。最終的に案内する扉の近くに電車の駅があって..その駅から扉まで案内するんだ。あ、ちなみにボクは行かないからね?』
え、嘘でしょ? 一番ルールに詳しいやつがなんでついてこないの!?
「なんでついてこないの?」
『だって相手は子供だよ?UMAだとか何とか騒がれたら案内どころの話じゃなくなるじゃん.....時間だって限られてるんだからさ。』
「ねぇ、私があとここに居られるのってどのくらいなの?」
ずっと気になっていた、【時間】について聞いてみる。
『日の出まで.....だからあと四時間くらい。』
「駅ってやっぱり人多いの?」
『まぁ、それなりには』
「まじか....」
私は駅に向かって走り出した。
『あっ、ちょっと!』
マシュマロが私の後を追ってくる。
『時間、分かるように.....これ渡しておくね。』
そう言って渡されたのは、砂時計のような物だった。
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