第3話 1話目の内容

当然皆さんもご存知の通り、1話目の引きつけは大事です。


面白おかしく、ユーザーを引きつけたくなるものですが、題名とあらすじの存在を忘れてはいけません。


つまり、純和風な入り口と玄関をくぐり、い草の香る畳の部屋があると信じて入ったのに、そこに広がるのはロココ調の部屋だった、というような期待の裏切り方です。


伏線を用意するのは、構いません。

ですがあまりにもくどく、1話に伏線を置くのはわたし個人の想いとしては「いらない」ものでした。


そして、あらすじに対して疑問を抱いてしまうような内容があると、思っていたのと違う、と考えてしまい、結果手放します。


え?これからどうなるんだろう?

という興味ではなく、

え?なんでそうなっちゃったの?

という残念な思い。


中盤で話を膨らませるのでも、序盤はあらすじに書いたことを分かりやすく印象付けて欲しいところです。


読みたい部分をいつまでも引っ張られると、わたしは2話か3話ほどで読む気が失せました。


この話はここが面白いよ!

という盛り上がりが、1話目に来て引きつけられると、ぐんぐん読み進めます。


そして、ジャンルには忠実に。

ここです。


バトル系のアクション者だと思ったら逆ハーでイチャイチャがメインに切り替わったり、サスペンスだと思ったら恋愛に変わったり、主軸がブレ始めると「ああ、こうなっちゃったか」とやはり手放します。


主軸をぶらさず、冒頭で忠実に印象づける。

伏線は軽めに。


読み進めるかを決めるポイントは、わたしの場合はそこになります。

皆さんの作品はどうでしょうか?


読み手の気持ちを考えて、見直してみるのも一つの手かもしれませんね。


最後に、会話文の書き方ですが、何行も立て続けに書くのはお勧めしません。


なぜって、書いている方は当然誰がどの会話か分かっているわけですが、読み手としては混乱するからです。


二人だけの会話ならまだ良いでしょう。

けれどそれが3人、もしくは4人と増えた場合。

明確な話し方の違いがない限り、誰がどのセリフなのか、分からなくなります。


そういった書き方を見ただけでも、わたしは敬遠してしまい、見るのを辞めた事も多くありました。


自分の考えた話を読んで貰いたいのならば、見やすさ、読みやすさ、わかりやすさ、その三つをまずは考えて貰えると、作品を長く手に取りやすくなると、わたしは思います。



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