第21話、ハプニングのその後に

『はぁ、はぁ、はぁ、焦ったぁ〜』


俺達三人は屋上へと逃げ込んでいた。


俺がそう言うと、二人も続けてこう言った。


『ほ、本当に、はぁ、はぁ、焦ったよ』


『はぁ、はぁ、ごめんね二人とも私が同じ弁当を作ったばっかりに。』


『いや、梨沙は悪くないよ俺達のために弁当を作ってくれただけだし』


『悠斗くんの言う通りだよ!謝らなくていいよ!』


梨沙がせっかく作ったくれたのに責めるのは検討違いだと分かっていたので、俺と詩織はそう言った。


『だけどさ、、、』


俺は渋々口を開いてこう言った。


『弁当は、、各自で用意したほうがいいよね。 今回みたいな事がまたあるかもしれないし。』


『『そ、そうしよっか、、』』


梨沙と詩織は、今回の事が身に染みたのか疲れきったように声を合わせてそれに同意した。


『だけど、悠斗くんは弁当どうするの?料理そんなに得意じゃないよね?』


梨沙が聞いてくる。


『俺は、購買とかでパン買うからいいよ』


そう言う詩織が少し怒るようにこう言ってきた。


『それだと栄養が偏るのでダメです!』


『え、それじゃあ俺は昼飯抜き?』

(それは勘弁して欲しい。)


そう聞くと梨沙と詩織は二人で何かを話し合い始めた。



そして何か決まったようで二人でこっち向いて来て、梨沙が話始めた。


『悠斗くんの昼ご飯については、私と詩織の二人で交代制で中身が同じにならないように作ります』


そして、詩織が続けて話始めた。


『だから、悠斗くんは安心してその弁当を食べて欲しいな』


と言ってくれたので俺は申し訳ない気持ちでいっぱいになったが素直従うことにした。


『ありがとう二人とも!』


そう言うと二人は笑顔でどう致しましてと、言ってくれた。


(勉強も教えてもらうのに弁当もだなんて、)


(バイト代が、入ったら絶対に二人にお礼をしよう!)



そろそろ教室に戻らないと午後の授業に間に合わなくなるので、俺達三人は教室に戻る事にした。


『結局、どこでやる?勉強会』


さっきの出来事で、すっかり忘れていた俺だったが詩織がその事について教室に戻りながら聞いてきた。


『バイトとかもあるし、家でいいんじゃない?』


『そっか、それもそうだね!せっかくこうしてルームシェアしてる訳だしね!』


『それじゃあ、厳しくしていくから覚悟しといてね!ね、梨沙?』


『ふふふ、そうだね詩織!覚悟しといてね悠斗くん!』


『お、お手柔らかにお願いします。』


そう言うと二人はお互いに、俺という良い獲物を見つけたようで、仲良く二人で笑っていた。


..................................


読んで頂きありがとうございました!

昨日あまり更新出来なかったので今日少し頑張りました!


感想、評価お待ちしてます!



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