第18話、嵐の過ぎた、束の間の休息
あの、女子更衣室事件から時間が経ち現在は俺、梨沙、詩織の三人でルームシェアをするための引っ越し作業を行なっていた。
『はぁ、はぁ、はぁ、これで取り敢えずだいたいは運び終わったかな?』
『そうだね、ごめんね悠斗くん!手伝ってもらっちゃって』
詩織は隣をの部屋だったこともあり比較的直ぐに作業が終わったので楽だったが、梨沙の家は少し距離がある為、俺が何回も往復していた。
『よし!それじゃあ引っ越し作業も終わったことだし、引っ越し祝いをしよう!』
と、詩織が提案してきた。
因みに学校であった事件については、梨沙には黙っていてくれたようだ。
本当に、詩織には頭が上がらない。
パーティを行う上で役割分担をすることになった。
料理担当は、もちろん詩織、そして梨沙。
俺はと言うと買い出し担当になった。
俺は、二人から必要なものをメモしてもらい家を出た。
『それじゃあ、行ってきまーす!』
『『いってらっしゃーい!』』
俺はこの何気ない会話でルームシェアをしていく実感が湧いたのであった。
俺は駅の中に入っているスーパーまで歩いて行き買い物を済ませて家に戻ってきた。
『はぁ、はぁ、た、ただいま。』
三人分の買い出しだったのでそれなりの重さになったので少し大変だった。
『『お帰りなさい、お疲れ様』』
二人はそう言うと後はまかせて!
そう言って調理に取りかかった。
詩織はもちろんのこと、梨沙の手際がよく次々と料理が完成していく。
『す、凄い!』
俺はその光景に呆気に取られていると暫くして全ての料理が完成した。
『それじゃあ、悠斗くんから一言!』
『え、俺?、えっとそれじゃあ』
『今日は、お疲れ様でした!』
『そして、これからの共同生活に乾杯!』
『『乾杯!!』』
そして俺たちのパーティは幕を開けた。
二人の作ってくれた料理はどれも美味しそうで俺はまず、唐揚げを食べることにした。
『........んっ!この唐揚げ味が凄く染みててめっちゃ美味しい!』
『良かったぁ!それは私が作ったんだよ!』
梨沙が、作ったものだったらしく凄い喜んでいた。
その次に食べたのは、エビチリだった。
これまた、絶品でチリソースが海老にしっかり絡まっており、程よい辛さで食欲が湧く味付けになっていた。
『あ、それは自信作なんだ〜』
そう言って詩織は自信満々に言った。
その他にも、シーザーサラダに、焼きそば、チャーハンなどの料理がありどれも美味しかった。
その後三人で全てを完食してパーティはお開きとなった。
『ご馳走様でした!本当に美味しかったぁ』
俺がそう言うと二人は嬉しいそうに
『お粗末様でした!』
そして、ここから問題である。
風呂、そして寝床問題である。
取り敢えず風呂に関しては話あった結果、
俺、梨沙&詩織の順で入ることになった。
『それじゃあお先入らせてもらうね』
そう言って俺は風呂場に向かった。
ザッ、ブーン
『はぁー、今日は疲れたな』
そう言いながら俺は今日あった事を考えながら風呂に入っていた。
(事件もそうだけど、今日から全て三人で共同で生活するんだよな)
そう考えると俺はドキドキしたので、それを誤魔化すように手短に風呂も済ませて二人と交代をした。
二人が風呂から上がってくると妙に色っぽい。
ラフな格好に着替えており風呂に入って赤くなった肌が色っぽさを演出している。
俺がそんな事を考えていると二人がこんな事を言ってきた。
『何?悠斗くん私たちを見て興奮しちゃった?』
『ダメだよ、これから毎日これが続くんだから!慣れていかないとね』
『べ、別に興奮してたわけじゃ、、』
そう言うと二人は冗談だよ♪
と言って笑っていた。
寝床は今日は、俺が一人部屋、二人がリビングで取り敢えずそれで良い、という事なので今日はそれで寝ることにした。
『おやすみなさい二人とも』
『おやすみなさい悠斗くん』
そして俺達はそれぞれ自分の寝床についたのであった。
...............................
読んで頂きありがとうございました!
三人のルームシェアが遂に本格的に始まりました。
これから三人はどのような生活を、送っていくのでしょうか?
それともう一つ、現在新しく小説を連載し始めました。
『Not Memory Loss-記憶を失ったフリをしたら幼馴染が彼女になった-』
そちらも是非ご一緒に読んで頂けたら嬉しいです!
感想、評価、お待ちしております!
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