第15話、委員会決めで一波乱

教室に着くと、俺たちのことを話しているクラスメイトがいた。


あれだけ目立ってたのでそうなるのも予想はしていた。


どうやら梨沙と詩織も女子たちから質問攻めにあっているようだった。


(頼むからルームシェアの事だけは間違っても口滑らさないでくれよ。。)



その後一限目がLHRで委員会など誰が所属するのかを決める事になった。


『まず最初に学級委員を決めようと思います。』


『誰かやりたい人はいますかー?』


担任の先生が皆んなに聞いていた。


因み担任の先生は木村先生といって、国語科の担当の女性の先生である。


教室が少しざわついた。


『学級委員って面倒くさそうだしな』


『俺は部活があるしな』


『私も学級委員はちょっと』


などと言う声が飛び交っていた。


正直俺もやりたくない。


その様子をみて木村先生は困ったような表情をした。


『はい、静かにしてー、もう一度聞きますけどやりたい人はいないですか?』


そうすると一人の生徒が手を挙げた。


『はい!私がやります!』


その生徒は梨沙だった。


『蒼羽さん、やってくれるの?ありがとう』


『それでは女子は決まったので男子でやりた い人はいませんか?』


そういった瞬間男子達が一斉に手を挙げた。


『『『『『『俺がやります!!』』』』』


(いや!分かりやす!)


梨沙が女子の学級委員になった事により梨沙とあわよくば仲良くなろうと考えている男子達で溢れていた。


『これだけ沢山いると逆に決められないわね』


先生がそう言うと梨沙にこう言った。


『蒼羽さんは推薦したい人とかいる?』


(なんだか嫌な予感がする、、、)


そう聞くと梨沙は周りを見渡し俺と目があった。


ニコッ


そして笑顔になると


『はい!私は中町くんを推薦します!』


(やっぱり俺か〜、、)


そう聞くと男子達が一斉にこっちを向き口を揃えてこう言った。


『『『またおまえか!!』』』


もう、勘弁してほしい。



その後先生からやってくれる?無理しなくて大丈夫だからね?と言われたが、こうなってしまった以上やるつもりでいたので、大丈夫ですと言って梨沙と俺は教壇の前に出た。


その後先生とバトンタッチをして、学級委員である俺たちが司会を進行していった。


『はい、それでは次は〜委員をやってくれる人はいませんかー、、、』


そう言って次々と委員会が決まっていき一限目はそれで終わり休憩時間となった。


『まさか悠斗が学級委員やるとはな』


そう言って恵悟が俺に話し掛けてきた。


『本当にまさかだよ推薦なんてされなかったらやりたく無かったし。』


そう言って話していると梨沙と詩織がやってきてこう言った。


『悠斗くんごめんね、なんか男子達の目がちょっと怖かったから。』


『確かにあからさまに梨沙が学級委員になった途端だったもんね、考えが見え見えで少し笑っちゃった』


梨沙と詩織はそう言ってきた。


『確かにそうだな、ここはやっぱり旦那が守ってやんないとな!』


恵悟はそう言って俺達にニヤニヤしながら言ってきた。


『だ、旦那じゃねーよ!!』


そう言うと、恵悟と、詩織は笑っていたが梨沙はというと少し照れていた。


(梨沙からも何か言ってくれ…)


そうして休憩時間が終わり二限目が始まろうとしていた。


二限目は身体測定という事で男女分かれて測定する事になる。


女子達が教室から出てて男子たちだけになると周りの男子達の雰囲気が変わった。

目の色が変わっていて明らかに何かを企んでいる様子だった。


一体何をしようとしているんだろうか。。




.....................................

読んで頂きありがとうございました!!


今日は後2話分進むつもりでいますので公開をお待ち下さい!


公開時間につきましては近況ノート、Twitterにて掲載しますので宜しくお願いします!


感想、アドバイスお待ちしております










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