第7話、二人の美少女と悩める少年

翌日、俺は寝不足になっていた。


昨日あの後も悶々としてしまい気付いたら朝日が昇っていた。


『まぁ、そのおかげで梨沙との待ち合わせに遅れずに済みそうだけど、、ふぁぁ〜〜眠い。』


俺は大きなあくびをしながら待ち合わせ場所へと向かった。


待ち合わせ場所に行くとそこには梨沙の姿があった。


梨沙もこっちに気付いたようだ、


『悠斗くーん!おはよー!』


梨沙が笑顔でこっちに手を振っている。


その笑顔は眠気を飛ばすような可愛いらしい顔だった。

(可愛いな。。)


思ったことをなるべく表に出さないように平然を保ちながら俺も梨沙に挨拶をした。


『お、おはよう梨沙!、もしかして待たせちゃったかな?』


『ううん、大丈夫だよ!行く前にコンビニで買い物しようと思って早く出ちゃっただけだから』


『そっか。それならよかったよ』


『うん!悠斗くんは気にしなくて大丈夫だよ!それじゃあ行こっか!』


そう言って俺と梨沙は学校に向かった。


梨沙と歩いていると周りからの視線が凄い、

特に男子からの、、、


『梨沙ちゃんと歩いてる男は誰だ。。。』

『なんであんな冴えないやつと。。。』


そう言った声が視線と共に聞こえてきた。

(入学初日なのにもう梨沙の存在が広まってるのか?)


まぁそれも納得出来る、これだけ可愛い女子なんてそうそういないから注目が集まるのも無理もない。

何故こんなに可愛い子が俺と一緒に登校してくれているか不思議なくらいに。


(う〜、周りから視線がキツイ)


ただでさえ家に帰れば隣の部屋には夜桜さんが居て悩んでるのに、学校では梨沙がいる。

心と身体が休まらない。


そう思ってぼーっとしていたら梨沙が俺の顔を覗き込んで来た。


『ん!』

  バサっ!

俺は梨沙の顔が突然目の前に現れたので思わず顔を逸らしてしまった。


『どっ!どうしたの?!まっ、まぁいいや、ねぇ、ねぇ悠斗くんもしかして寝不足気味?』


梨沙がそんな事を言ってきた。


『どうしてそう思ったの?』


『だって悠斗くんさっきから話かけてもずっと上の空なんだもん、目の下にクマも出来てるし、夜遅くまでなにやってたの?』


梨沙がそんな事を聞いてきたが寝不足な理由が理由なので言うわけにいかず黙り込んでいると、何かを察したように梨沙が悪い顔をしていた。


『ははぁ〜んもしかして、、エッチな動画でも見てたんじゃないの〜?』


遠からず間違っていない事だったので俺は恥ずかしさで何も言えなくなってしまった。


『まあ、悠斗くんも男の子だからしょうがないよね〜』


と、何度も言ってくるので何とか話題を変えるために話を変えることにした。


『そ、そういえばアルバイト決まったよ!』


梨沙は一瞬ムッとしたが、直ぐ話に乗ってくれた。


『へぇー、そうなんだ!良かったね!どこで働くの?』


『駅の近くのカフェなんだけど知ってる?』


『あー!知ってる引っ越しの時に通って行ってみたかったんだよねー』


『そうなんだ!あ、そうそう面接に行ったらさ、夜桜さんが偶然一緒のバイト先でさ....』


と、梨沙がいきなり足を止めた。


『梨沙、、、?』


梨沙はハッとしたように


『あ、ごめんごめん、そうなんだ〜!良かったじゃん、そっかそっか〜、、、』


『そ、そうなんだよ』


梨沙の様子が何処か違ったので俺も曖昧な返事をしてしまった。


しかし直ぐに梨沙の様子は元に戻った。


『ほ、ほら遅刻しちゃうよ!早く行こうよ!』


梨沙はそう言って歩きだした。


その時に何か言っていた様な気がしたが俺は気にせず、学校に入っていくのであった、、、、



…………………………

おはようごさいます! 

という訳で、今回の話はどうだったでしょうか?

色々とあり悩んでいた悠斗、

それと何処か意味深な様子だった梨沙


これからどうなって行くのか!?気になってもらえたでしょうか?


これからは本編となって行くので登場人物達の会話も増えていくので読みやすくなっていくかな?と思っています。


次の話も読んでもらえたら嬉しいです!

感想、アドバイス、是非お待ちしてます!










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