第6話、隣人とアルバイト
オリエンテーションが終わった翌日、俺はアルバイトの面接へと向かおうとしていた。
生活費を送ってもらっているとはいえ、家賃、光熱費、食費と何かとお金がかかる為、働かないといけない。
『さてと、そろそろ面接にいくか』
俺は玄関のドアを開け鍵を閉めたのをしっかりと確認してから家を出た。
…………………
『あっ、そういえば引っ越してから忙しかったからお隣さんに挨拶に行ってなかったな』
引っ越し前に母さんからご近所さんには挨拶しとくのよと、挨拶用の粗品をもらっていたのを思い出した。
『面接終わったら挨拶しにいくか、、、
隣に住んでる人ってどんな人なんだろうな〜
怖い人じゃないといいけど。』
俺はそんな事を思いながら面接へと向かうのであった。
………………
因みに俺がアルバイトするお店は駅の近くにあるカフェである。 何故そこにしたのかというと、学校帰りにそのまま行けるというのもあったが、なんと言ってもそのカフェの時給がなんと1250円とかなり良かったためここにすることにしたのだ。
そして俺はこれから働く事になるかもしれないアルバイト先の前に来ていた。
『き、緊張するな。』
俺はドキドキしながらも意を決して店のドアを開けた。
『す、すいませーん!アルバイトの面接に来た中町ですけど。』
そう言うとキッチンの方から店長らしき人が出てきた。
『こんにちは!君が中町くんだね!待ってたよ、さぁさぁこっち入ってよ』
『は、はい失礼します』
店長さんは見た目30代前半くらいの凄い優しそうな雰囲気の男性だった。
(優しそうな人で良かった〜)
『じゃあここに座っててくれる?実は今日、中町くんともう一人面接する子がいるからもう少し待っててね』
『は、はいわかりました!』
『中町くんって今年から高校生なんだよね?』
『は、はい!』
『その子も今年から高校生って言ってたからもしかしたら同じく学校の子かもしれないね』
『そうなんですか?同じ高校か……』
(まだ友達も全然いないしもしかしたら友達になれるかもしれな)
どんな人が来るのか待っていると店のドアが開く音がした。
『こんにちはー、今日面接にきたものなんですけど…』
と、声が聞こえて来た。
(じょ、女子の声だ、あれ?でもこの声どっかで聞いたことあるような、、、?)
そう考えているとその少女がこっちやってきた。
その姿を見た瞬間、、、俺は驚いた。
『え、よ、夜桜さん?』
そう、その少女の正体は同じクラスの美少女
"夜桜 詩織"だったのだ。
『あ、あれ?えっと、中町くんだよね?同じクラスの』
夜桜さんは俺の名前を覚えてくれていたみたいだった、あんな自己紹介だったのに。。笑
『あれ?もしかして2人は知り合いなのかな?』
店長さんが聞いてくる
そうすると夜桜さんがこう答えた
『は、はい!同じクラスで、といってもまだ昨日初めて会ったばかりですけど。』
そうすると店長さんが笑顔でこう言った
『そうかそうか!それは良かった!それなら安心して仕事ができそうだね!やっぱり知ってる人がいた方が働きやすいからね』
と言われて俺と夜桜は顔を合わせてお互いに照れ笑いをしていた。
その後面接が行われて色々と質問をされその場で即採用となった。
『『ありがとうございました!』』
そう言って俺と夜桜さんは一緒に店を出た。
店を出る頃にはいつの間にか空が暗くなり始めていた。
その帰り道......
帰る方向が同じと言う事で一緒に帰っていた。
『まさか、中町くんとの一緒のバイト先だなんてね〜びっくりしちゃったよ!』
夜桜さんは俺にそう言った。
それに対して俺も同じように答えた
『そ、そうだね〜俺もびっくりしたよもう1人の子が夜桜さんなんて』
『そうだね、そういえば中町くんはどうしてあそこで働こうと思ったの?』
『じ、時給がよかったから、、』
思っていた事をそのままいった。
『あー、確かに時給いいよね私もそう思ったよ』
『よ、夜桜さんはどうしてあそこで働こうと思ったの?』
俺も彼女にそう聞いてみた。
『わ、私?私はね、カフェ巡りが好きでなんだか良さそうな雰囲気だったからかな?。』
(あ、そういえば自己紹介でそんな事言ってたっけ)
(それにしても夜桜さん、話してみると思ったけど明るい子なんだな、思ってたより話しやすいな
そんな風に話していると気づけば自分の住んでいるマンションの前についていた。
『あ、私ここだから』
と夜桜さんは指をさした。
『え!俺もここに住んでるんだけど』
俺は驚過ぎてかなり大きな声が出てでた。
『えっ!ほんとに?住んでるところもバイト先も同じなんて、凄い偶然だ、ね』
夜桜さんもかなり驚いていた。
しかし、この後さらに驚くことになる。
『う、うそでしょまさか隣の部屋だったなんて』
そんな言葉がどちらからか溢れた。
『まぁ、でもバイト先もクラスも同じ出しこれからよろしくね!』
夜桜さんは、そう言ってくれた
なので俺も答えた
『こちらこそよろしく!』
そう言ってある事を思い出した。
『そ、そうだ!ちょっと待ってて夜桜さん』
俺はそう言って家から挨拶用の粗品を持ってきて夜桜さんに渡した。
『えー!いいの?ありがとう!あ!そうだそしたら私からはあれをあげるよ』
と言って彼女は家からタッパに入った肉じゃが渡してくれた
『作り過ぎちゃって困ってたから丁度よかったよ、お口合うか分からないけど』
『あ、ありがとう』
『それじゃあ!また明日』
夜桜さんはそう言って部屋に入っていった。
(ま、まさかあんな綺麗な子手料理を食べれるなんて)
俺はその後部屋に入り早速食べることにした。
その味はどうだったかと言うと、、、
『お、美味しすぎる』
ただその感想しか出てこなかった。
その後綺麗に完食し俺はテレビを見てたが別の事を考えていた。
『まさか、隣が夜桜さんだったなんて、、、』
『こ、この壁の向こうには夜桜さんがいるのか』
『も、もしかして!今、き、着替えているかもしれない!』
などと夜桜さんのあられもない姿を想像して悶々としていた。
『な、なに考えてるんだよ!!俺ーーーーーーー!!』
と言う叫び声が1人しかいない部屋の中で響き渡るのであった。
これから一体どうなることやら。。。
俺の高校生活は幕を開けようとしていた。
……………………
と言う事でどうだったでしょうか?
まさかの隣人は同じクラスの美少女の夜桜 詩織。
悠斗のこれからはどうなって行くんでしょうか?
今回は少し長くてなってしまってすいません
🙇♂️
この続きも読んでもらえると嬉しいです!
感想、アドバイス是非お待ちしています!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます