第5.5話あの日の思い出、、
まだ子供だった頃私には仲の良かった男の子の友達がいた。
その子とは毎日日が暮れるまで一緒に遊んでいた。
大きな砂のお城を作ったり、隠れんぼをしたり、時には町を歩いて冒険ごっこをした。
彼はいつも私に新しいことを教えてくれて一緒に遊んでいて本当に楽しかった。
私にとって大事な友達だった。
そしてあの日、私の気持ちの変化が起こる出来事があった。
いつものように町を歩いて冒険ごっこをしていたときの事である。
近所の家にとても狂暴で有名な犬がいた、
私はその前をいつも通るとき、いつも怖くてビクビクと震えながら彼について行っていた。
その時はいつも彼はこう言ってくれた。
『_____ちゃん大丈夫だよ。僕が絶対に____ちゃんの事絶対に守るからね』と。
その言葉のお陰でいつもその前を通る事ができていた。
しかし、その日はいつもは吠えてくるだけだったがその犬を繋いでいる鎖が外れてしまっていて私達に襲い掛かってきた。
私は恐怖でその場で動けない。
(あ、ど、どうしよう、た、助けて、)
私はもうダメだと思い目を瞑った。。
しかしいつまで経っても犬は襲ってこない。
私はそっと目開け前を見るとそこに居たのは犬ではなく________彼だった。
彼は私を守る為にその犬と戦っていたのだ。
彼はあっちに行けと犬に言って!とボロボロになりながら私を守ってくれていた。
その後騒ぎに気付いた飼い主がきて無事助かった。
しかし彼を見ると脚から血が出ていた。
私は泣いた。。ごめんね。ごめんね。と謝りながら。
そんな私を見て彼はいつもの笑顔をこう言ってくれた。
『大丈夫だよ。心配しないで。____ちゃんが怪我しなくてよかったよ』と。
私はその瞬間フワッとした温かい気持ちになった。
恐らく幼いながら私は彼に恋心を抱いたのだ。
その事件があった後、彼は親の仕事の都合で引っ越しをしてしまい、離れ離れになってしまった。
私は、彼が引っ越した後もずっと彼の事が大好きだった。
それは、今も。。。
私はベッドに横になりながら追加されたLEINの画面を見ながらあの日の事を思い出していた。
『あの時の男の子は君だよね悠斗くん、、、』
彼は覚えていないようだったが私には分かった。
『だけど、偶然高校で会うなんて。凄い奇跡』
私はそう思った。 それと同時にこんな事を思った。
あの日伝えられなかった思いを絶対に彼に伝えようと。
『悠斗くん、、、』
私はそう呟きながら眠りにつくのであった。。。
______________
どうだったでしょうか?
今回の話は主人公サイドではなく、別角度からの話となっています!
『これから先どうなっていくのか!?』
少しでもそんな風に思って頂けたら嬉しいです!
今回も感想、アドバイスお待ちしております!
次回は1日の19時頃更新予定です
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