第3話、波乱万丈の毎日、始まります。
『それでは皆さんこれから3年間楽しい学生活を送ってください。これで新入生オリエンテーションを終わります。』
あれから約1時間半でオリエンテーションが終わった。
オリエンテーションが終わると、これから昇降口前に張り出させるクラス割りを見に行きその後自分のことクラスに行く事になる。
『いやぁ〜やっと終わったね、1時間半も座りっぱなしだとお尻痛くなっちゃったよ』
隣に座る女の子、さっき友達になった梨沙が俺に向かって座りっぱなしで痛くなった自分のお尻を摩りながら話してくる。
『そ、そうだね俺も少し痛くなったよ長かったよね話し』
俺もそれに答えて同じように出来るだけ笑顔で話しかけた。
『だよね〜、そうだこれからクラス割りを見に行くんだよね!一緒に見に行こうよ悠斗くん!』
『え、あ、そうだね!じゃあ行こうか』
俺は彼女の提案に乗っかり体育館を後にした。
一緒に向かいながら梨沙は色々と話かけてきた。
『何組になるかな〜、悠斗くんと同じクラスだと嬉しいな〜』
俺は梨沙の言葉に一瞬ドキッとしたが平然を装ってそれでは答えた。
『そうだね!俺も梨沙とお、同じクラスに、なれたらいいな』
そう答えると梨沙は嬉しそうにニコッと笑った。
(か、かわいい)
俺は梨沙の可愛らしい笑顔に見惚れてしまった。
そうこうしている内に昇降口前についた。
『えーと、蒼羽、蒼羽、あ!あったよ私4組だったよ!悠斗くんは何組だった?』
『ちょっと待ってね、えーと、中町、中町、お!あった』
俺は自分の名前を見つけ上の方を見ると"4組"
となっていた。
『お、俺も4組だった。』
そう言うと梨沙は満面の笑みで
『え!ほんと!やったぁー!』
とハイタッチをしてきた。
『い、いぇーい、』
俺も少し照れながらもハイタッチをした。
そんな事をしていると周りからひそひそ声が聞こえてきてこっちを注目している事が分かった。
(ま、まぁこんだけ騒いでたらそうだよな。)
俺は恥ずかしくなり梨沙に早く行こうと言ってその場から逃げるように教室へと向かった。
……………
教室に着くと黒板に席順に書いた紙が貼り出されていた。
『席は少し離れちゃったらね、それじゃあまた後でね〜』
ひらひらと梨沙は手を振り自分の席に向かって行った。
俺の席はというと真ん中から一席横の席になった。
梨沙は苗字が"蒼羽"なので一番右端の前の席になった。
俺が席に座ると後ろの席から声を掛けられた。
後ろを向くとそこには見るからに明るそうな雰囲気の男子がいた。
『よっ、色男!新学期早々彼女と仲良く登校か?』
少し茶化すように話しかけてきた。
(え、か、彼女!?俺と梨沙が!?)
『ち、ち、違うよ!と、友達、友達だよ!
オリエンテーションの時にたまたま隣りの席になって!』
と俺は全力で首を振って誤解をとこうとした。
『えー、ほんとか?さっき会ったばかりにしては仲良すぎないかぁ〜?』
ニヤニヤしながらその男子は疑ってきた。
『い、いや本当なんだって、、、』
(た、確かにあんなに可愛い子が、か、悲しみだったら嬉しいけど。。。)
その男子は、まっ、いいけどと言いながらも納得?してくれたっぽい。
『そうだ!俺は新田恵悟だ、よろしくな!』
彼がそう言ったので俺も自己紹介する事にした。
『俺は、中町悠斗だ、よろしく!えーと....』
と、苗字で呼ぶか名前で呼ぶか迷っていると
『そっか!よろしくな悠斗!俺のことは恵悟って呼んでくれ!』
恵悟がそう言ってくれたので俺は名前で呼ぶことにした。
『おう!よろしく恵悟!』
早くも2人目の友達?ができた。
『にしても悠斗、お前気をつけた方がいいぞ』
と恵悟が言ってきたが何のことか分からなく何が?と聞くと小声で話してきた。
『周りの男子達見てみろよ、お前が蒼羽と仲良く教室に入って来たから明らかに嫉妬の目でお前のこと見てるぞ、絶対に死ねばいいのにとか思われてるぞ』
そう言われて周りを見てみると確かに俺を睨みつけている男子が多かった、しかも小声で
『何でお前みたいな奴があんな可愛い子と一緒に仲良くしてるんだよ、死ねばいいのに....』
ひそひそとそんな声が聞こえてきた。
『か、勘弁してくれよ、、、』
俺は苦笑い、恵悟は相変わらずニヤニヤと他人事のように笑っていた。
(まぁ確かに、他人事なんだけどな)
どうやら俺は入学早々、男子達から妬みの対象として見られてしまったらしい。
これからの学校生活はどうなるのやら、と他人事のように自分のこれからについて遠い目で見るのであった。。
…………………………
一話あたり大体これくらいの長さでこれからも書いていきます。
作品の読みやすさはどうか?、作品の内容に関する感想など是非お待ちしています!
これから作品を書くにあたって、参考にしていきたいと思います!
これからもよろしくお願いします!
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