第2話、新しい生活、始まりました

翌朝、俺は起きると同時に全てを悟った.......

アラームをセットした携帯の画面は7時半ではなく、"8時15分"と、、、

『うわぁぁぁぁぁ!!、寝坊したぁぁぁ!』

俺はベッドを飛び起き5分で支度をし家を出た。


『はっ、はっ、はぁ、学校まで15分だから、

はっ、はぁっ、ギリギリ間に、あうはず、』


俺は、ただひたすら全力で走った。

走っている最中何人か同じ高校の制服を着ていた子も居たがあの子達は恐らく遅刻するつもりなんだろうな〜、なんて考えてたが自分もその一人になる可能性があるので何も考えないようにした。


『はっ、はっ、はぁっ、あ、やっと見えてきた!!まだ32分だギリギリ間に合う!』

集合場所は体育館になっていたのでそのままの勢いで体育館に向かった。


中に入るともうほとんどの人が来ていて俺は一番後ろの方の席に座った。


『はぁ〜〜、間に合った。よかった。』

そう言うと隣からふ、ふっ、と笑い声が聞こえてきた、笑い声が聞こえたほうを向いてみると俺は驚いた、(うわぁ、凄い可愛い)俺はそう思った。

『もしかして、寝坊しちゃった感じかな?』

彼女は俺に話しかけてきた、

『え、あ、、は、ひゃいっ、』

(うわぁ、いきなり話しかけられたから意味分かん声でちゃったよは、恥ずかしい。。)

そしたらまた彼女笑われてしまった

『ふ、ふっ、あはははは、ひゃいって、ふ、ふっふふ』

(凄い笑われてるよ、恥ず!身体暑い、、というかこの子笑った顔すげぇ可愛いいな)

そう思ってると彼女は謝ってきた、

『ごめんね。あまりにもおかしかったから、にしても凄い汗だね。相当急いできたんだねー』


そう言われて初めて自分の汗の量に気づいた。

『ご、ごめん!もしかして汗臭かった?』

 (汗臭いキモい奴って思われてたらどうしよう)

そう聞くと彼女はこう答えた

『大丈夫だよ、全然匂わないよ。』

(よ、よかったぁぁ。)

『じ、実のところ私も寝坊しちゃって、む、むしろ私が匂うかもしれない、だ、大丈夫かな?』


そう言って彼女は着ていたYシャツを手でパタパタ引っ張っていた。 その時ふわりと甘い香りがしてきた、

(うわぁ〜、凄いいい匂い。女の子ってなんでこんなにいい匂いがするんだろ、と言うかそ、そのパタパタした隙間からブ、ブラジャーが見えちゃってるんだけど、ピ、ピンクの。』

そう思ってると顔に出ていたのか彼女に


『あ〜、目つきがいやらし〜、どこ見てたのかな〜』

と、わざとらしく胸元を押さえていた。

『ご、ごご、ごめん!』

俺は思いっきり顔を逸らした。

『ふ、ふっ、冗談だよ!ごめんね、君の反応が可愛いかったからつい意地悪しちゃった。』

彼女は可愛らしく舌を出していた。

(いちいち仕草が可愛い。)

恐らく俺の顔は茹でタコみたいに赤くなっているだろう、あまりにも恥ずかしくなったので話を逸らす為に自己紹介をすることにした。


『そ、そういえばまだ自己紹介してなかったよね?、お、俺の名前は中町悠斗!よ、よろしくね!』

そう言うと彼女は笑いながら自己紹介をしてくれた。


『ふ、ふっ、私の名前は蒼羽梨沙って言うの宜しくね!悠斗くん!』

(い、いきなり下の名前、、、)

『え、えーと、よろしく、あ、蒼羽さん。』

(流石に俺はいきなり女子を下の名前で呼べないわ..... だって恥ずかしいし。)


そう何を隠そう俺は今まで女の子を下の名前で呼んだ事なんて一度もないのである。

そもそも今まで仲の良かった女友だちなんていたことなかったし......


そんな風に一人で思いふけっていると、


『蒼羽さんなんて、そんな他人行儀な呼び方じゃ無くて"梨沙"って呼んでよ!私そっちの呼び方の方が好きだし。』

(えーーー!う、嘘でしょ、り、梨沙って、うーん、でも本人が言ってるしな、あーーでも...)


自分と葛藤しながら俺はおどおどと

『り、梨沙さん。』


『ち、が、う、"梨沙"!呼び捨てで』

 (うーん、よ、よし)


『り、梨沙、よ、よろしく。』

(ふはぁ〜、い、言えた。)


そうする梨沙は満足そうに、うん、よろしい!と勝ち誇っていた。

(なんでドヤ顔なんだよ、まぁいっか)


そんなこんなで梨沙と話していると色んな事が分かった。

梨沙もどうやら最近県外から引っ越して来て一人暮らししているらしい。そしてバイト先も俺と同じで探しているらしい。


『へぇ〜、悠斗くんも一人暮らしなんだねー、どこら辺に住んでるの?』


『えーと、学校から15分くらいのとこなんだけど、ほらっ、学校近くの大通りの向こう側のコンビニの近くなんだけど、って言ってもり、梨沙も引っ越してきたばっかりだから分かんないか!』


そう言うと梨沙は驚いたように

『え!嘘!私もその辺りに住んでるんだよ、実はかなり近くに住んでたんだね!びっくりだよ〜』

そう聞くと俺は返答に戸惑い『へ、へぇ〜そうなんだ、き、奇遇だね。』と空返事をした。

そうすると梨沙は何か思いついたようにこう言った。


『そうだ!家が近いならこれから一緒行こうよ!私もまだここに越してきたばかりで友達全然いないし。』

そう提案してきて俺が戸惑ってると丁度オリエンテーションの始まるところだった。


『あ、もう始まるみたいだね、それじゃそう言うことでよろしく!』


と、梨沙は前を向いてしまった為取り敢えず俺もオリエンテーションに集中することにした。




…………………………………

これからまだまだ続きます!

初めての作品で足りないところもあると思いますが、読んでもらえると嬉しいです!

次の話で登場人物の紹介をします!













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