第1話、今日から一人暮らし始めました。


『はっ、はっ、はっ、すいませーん!、この家具はどこに置きますか?』 


『あ、じゃあここの端に置いて下さーい!』


引越し業者のお兄さん達が部屋に次々と家具やら、荷物の入ったダンボールを運び込んでくる。


『このダンボールで最後の荷物です!それでは本日は、アース引越し業者を利用して頂きありがとうございました!失礼します!』


いかにも爽やかそうなお兄さんが終わりを告げる挨拶をしてくれている。


それに対して俺はこう答えた。

『あ、はい!今日凄く助かりました、こちらこそありがとうございました!。お疲れ様でした。』


俺の言葉聞いて最後に笑顔でお辞儀をして引っ越し業者の人達は帰っていった。


『はぁ~~、さてとダンボールの荷物をかたしていかないとなぁ、、、』


この春から県外の高校に、進学することになり、親元を離れて一人暮らしをする事になった俺、中町悠斗はどこにでもいる普通の人間だ、これから始まる一人暮らしの楽しみと、これから始まる高校生活に馴染めるのかどうか、という不安と期待を抱えながら、これから3年間を過ごすために部屋の整理をするのであった。


これから俺が通う高校は偏差値が別に高いわけでもなく、低いわけでもない本当に平均ど真ん中くらいの私立高校で、勉強の出来具合が平均的な俺にとっては最適な高校だった。


 中学時代から早く一人暮らしをしてみたかった俺は、必死に両親を説得して、自分でアルバイトしてある程度の生活費を稼ぐ、という条件付きで一人暮らしを許してもらうことができた。


『とりあえず、バイトも探さないとな、、』

そんな事を呟きながら作業を着々と進めていくのであった。




 ………3時間後。

『ぷっ、はぁー、やっと終わったー、ってもうこんな時間か、夜飯どうしようかな、、、、、あ、そういえば来る途中にコンビニあったなあそこで今日は弁当でも食べるか』

そう思い鞄に入っていた財布を持ち、近くのコンビニに行くことにした。


 暗くなった道を歩きながらふとこんな事を思った、『流石にずっと惣菜とか買って食べるのはお金が掛かるし、自炊する事も考えないとな!でも、実家でろくに料理した事ないんだよなぁ〜、、、、まぁなんとかなるかな?、あ〜あ、どっかに可愛くて料理の得意な女の子が一緒に住んでくんないかなー』そういいながらも気付けばコンビニに着いていた。

入って直ぐに弁当売り場にいき適当に弁当を選びその後お茶を持ってレジに行って会計を済ませ、店員さんの気怠そうなありがとうございました〜、という声を聞きながらコンビニを後にした。


……帰宅後。

『はぁ〜、にしても今日は疲れたな、とりあえず明日は新入生オリエンテーションがあるしさっさと晩飯と風呂を済ませてとりあえず今日は寝よ。』


直ぐに晩飯、風呂を済ませて、新しく買ってもらったばかりの新品の匂いのするベッドに入り明日に備え、7時半にアラームをセットしたのを確認して眠りにつくのであった。




……………………

読んで頂きありがとうございました!!


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