第33回:唐突な物から先に思い浮かぶ(補講)

壱式で『舞台が先か登場人物が先か』をやったのですが、そこだけを考えている途中で何となく思いつく物ってありますよね?



・今回のテーマ

 舞台と人物が思い浮かばない中、他のネタが思いついたらどうしますか。そのネタは放置して舞台を書きますか? それとも、人物を書きますか? 答えに関しては「一応メモしておく」です。どのような物でも思いついたアイディアはメモ帳に書きためておけば、ストックに使えます。これは他の方の創作ノウハウや創作論でも言われている事ですよね。



 それを踏まえて、桜崎流はどうするか? 簡単な事です。思いついた場所からプロットを書いていくのです。唐突に推理物のトリックが思いついたら、そのトリックを活かす事が出来るフィールドを用意します。一種の『スターシステム』のような物と言えなくもないですね。場合によっては探偵とか刑事のような定番の職業ではなく、小説家とか文豪が探偵をやってもいいでしょう。ミステリーオタクな主人公が事件に遭遇していき、警察が来るよりも早く事件を解決してしまう様な作品もできますよね。つまり、そう言う事です。



 自分もふとしたネタから「これだったら、こう言う作品が――」みたいな事はあったりしますので、こうしたネタに出来そうな物を発見出来るような技術は重要になってくるでしょう。些細な物でも、ストックしておけばいずれ役に立つ時は来るので、今は時期的に使えない物でも待つ事は重要です。外出自粛な情勢から、バーチャルアバターがリアルで買い物をする……というネタが唐突に思いついても、今は色々と言われそうなのでストックしておく、というのもアリと言えばありでしょう。どのようなネタであれば使えるのか調整するのもよいのかもしれませんが、そのままのネタ以上に発展出来ないようであれば少し置いておくのも立派な創作活動の一つになるでしょう。「急がば回れ」も創作では重要となる時はあるのです。

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