番外編:車輪の再発明(小ネタ)
今回のテーマタイトルを見て、色々とSNS上で見覚えがあるので単語自体は
知っている人がいると思います。これって、創作ノウハウに関係あるの?
言葉自体の意味は「既に広く知られている確立された技術や解決方法があるにもかかわらず、それを知らずに、あるいは意図的に無視して、一から同じ様なものを発明してしまうことを指す」(ニコニコ大百科より引用)ことわざの一種です。詳細な意味は各自で調べる事を推奨。
今回は小ネタと言うか雑談的な要素が高いので、四式初の番外編で。
・今回のテーマ
言葉の意味は上述通りなので、それを踏まえて解説します。一番分かりやすいのはリズムゲームだと思います。その昔、以前にも言及した事のある『DJMAX』ですが、実は同じスタッフが別のリズムゲームを作っていたのです。そのタイトルは『EZ2DJ』と言うのですが、こちらは本当にコナミと訴訟沙汰になった事があるという……。そうした事情もあり、本格的に上陸する事はありませんでした。一部の大手ではない所では密かに設置されていた訳ですが、今の環境でプレイするのは困難でしょう。
そうした事例があるのに、どうして近年のリズムゲームラッシュが対戦格闘と同じような流れであるのか。格ゲーに関しては『ストリートファイターⅡ』の大ヒットを受けてフォロワーが……というのも言及した事があります。リズムゲームでは様々なメーカーが作っているのに、ほとんどがゲーセンの設置筺体形式がほとんどです。しかし、ゲーセンではなくスマートフォンに着目してリズムゲームを始めたのが『スクフェス』だったり『ガルパ』と言った作品を出してきたブシロード(開発は別所ですが……)です。設置する場所をゲームセンターではなく、スマホアプリとした事で大ヒットを生み出しました。
ある意味でもアプリで出ているリズムゲームも、考えて見れば車輪の再発明と言える現象なのです。システムはコナミの『BEMANI』ブランドの作品と変わらない箇所が存在する為、そちらをプレイした事のある人であれば、チュートリアルをある程度プレイするだけで把握してしまうでしょう。
(動作が複雑なゲームは、それこそ万人受けがしづらいのも理由なのかもしれませんが……)
それらを踏まえれば小説のジャンルも、物によっては車輪の再発明と言える物があるでしょう。異世界物で「この事例はないのでは?」と考えて作品を書いてみたのだが、さりげなく「別の作品で使われている題材だった」もあるあるですよね。その別の作品を見た後で悪意あるような作品を出すのは論外ですが、作品の存在を知らない場合、どうするべきか。
読者であれば、下手に「〇〇のパクリなのでは」という指摘はしない方がいいです。まとめサイトで炎上記事を書かれるきっかけになりかねないので。作者であれば、コメントでの「〇〇のパクリ」に対して感情的にはならないでください。気になるのであれば〇〇という作品を手に取り、その上でどういった判断をするべきなのかを考えてましょう。大事な事なので、もう一度言います。感情的になってしまっては、それこそ周囲が見えなくなって色々と書くのは明らかですので、落ち着いて対処する事をお勧めいたします。
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