第21回:改めて問うWEB小説サイトに現代物が少ない理由

タイトル通りですが、メタを含みます。なお、一部は弐式の『どうして異世界物WEB小説が多いのか?』を参照の方向で。


・今回のテーマ

 このテーマって、アレですよね。かつて『週刊少年ジャンプ』でバトル物にシフトした作品が多かった的なケースにも似ていますよね。異世界専門WEB小説サイトではないのに、何故か異世界物が多い。



 分かりやすい理由は『実写メディアミックスがやりにくい』とか『二次元コンテンツ的に異世界物が強い』辺りはあるあるでしょう。前者は『勇者ヨシヒコ』みたいな作品もあれど、ロケ費用がかかるのでドラマ原作で異世界物をやりにくいのもあるでしょう。異世界と言ってもVRMMO的な世界であれば特撮でも出来なくはありません。実際、牙狼シリーズの『VERSUSROAD』は舞台がオンラインデスゲームです。過去には『仮面ライダー龍騎』みたいなミラ―ワールドと言う現実とは違う空間としての異世界等もあるのですが――。



 では、どうしてWEB小説サイトでは現代物が少ないのか。こうした応用で異世界みたいな雰囲気を出せる作品は出ていると言うのに。答えは簡単です。弐式では「異世界物が人気なので、異世界物を書けば目立てる」と書きました。それに加え、もう一つの答えがあるとしたら「異世界物はいくつかのテンプレがあるので書けるのが容易」と言うのもあるでしょう。これも言及した事があるのかもしれませんが。



 最後に、いくらWEB小説サイトに異世界物が多いとしても、それらは作者がテンプレはベースにしつつも、作者が生み出した世界です。決して『WEB小説サイトはシェアワールド』ではありません。シェアワールドとは複数の書き手等によって物語の舞台や登場人物を共有するという物ですが……。近年有名なシェアワールドと言えばSCP財団ですが、こちらはノータッチなので言及しない方向でお願いします。

(要するに、WEB小説サイトの作品はこうしたシェアワールドとして共有されるような物とは違うと言う事です)

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