第20回:唐突なバッドエンド

 前代未聞の個人差ありネタです。そして、当初書こうとした内容と大幅に変更してお送りいたします。


・今回のテーマ

 ずばり、バッドエンドです。ミステリー物だと『真犯人を発見できずに逃走を許す』だったり『犯人は捕まえたのに事件の真相が暴かれなかった』と言う様なエンディングです。見方によってエンディングがグッドエンドに見えたりする物は「メリーバッドエンド」と言いますが、各自検索の方向で。



 バッドエンドで有名所と言うと、全滅エンドの代名詞で後に黒冨野というワードまで生み出された『伝説巨神イデオン』が分かりやすいです。イデオンの場合は若干特殊なバッドエンドでしたが。打ち切りエンドと言うと『週刊少年ジャンプ』の作品辺りが有名でしょう。WEB小説サイトで打ち切りエンドもあるかもしれませんが、それでも作品を完結させた事は評価できるかもしれません。



 伏線を回収した上でのバッドエンド、史実題材で結末がバッドエンドになるような物あれば止む得ません。歴史作品だと史実IF作品でもない限り、史実を捻じ曲げるのは歴史解釈と言う意味でもやってはまずいでしょう。歴史題材でも『戦国BASARA』のような物もあるので、一概に言えません。



 エンディングと言ってもバッドエンドと公式で言及しても「これはバッドエンドではないだろう」みたいな意見は出てきますし、ピクシブ上で二次創作が作られるようなケースもありますし……バッドエンドの解釈も人それぞれなのですよ。



 それでも一番やるべきではないバッドエンドとしては、文字通りの『唐突に伏線すら放り投げて始まるエンディング』でしょう。シリアス物なのに伏線を投げてギャグオチだったり、夢オチに走るケースもあるでしょうか。お遊び要素の強い作風の物であれば、作者の作風で納得できるかもしれません。更に言えばメタ発言気味に終わるような物も、あまり反応が良いとは言えないでしょう。一例で言うのであれば『サイレントヒル2』で披露された『UFOエンディング』が分かりやすいでしょうか。



 ゲーム作品であれば複数のマルチエンディングを仕込むのは容易ですが、小説では基本的に一本道です。メディアミックスする訳でもないWEB小説ではなおさらでしょう。読者のコメントでエンディングが変わると言う様なパターンもあるかもしれませんが、プロット通りにエンディングを迎える事が登場人物にとって幸せなのか、それとも……と立ち止まって考えるのもよいかもしれません。

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