　実は少し思いついたネタがあるので、これで行きます。

・今回のテーマ

　ずばり『暗黙の了解』です。ピクシブの二次創作だと、登場人物の外見などはばっさりと省略されますが、それは見ている人がその作品を知っている事が前提で書かれている場合です。しかし、作品Ａを見ていないのに作品Ａの二次創作に興味は持ちませんよね。二次創作をきっかけに元原作に流れるケースはあるのかもしれませんが……自分が『東方Project』を知ったきっかけは、東方楽曲をアレンジした楽曲なので。

　しかし、一次創作作品で暗黙の了解はかなり危険です。さすがに現代物を題材にして『ドローンは飛ばしてはいけない』とか『歩きスマホ禁止』と言う辺りは想定しないでしょう。さすがに、作品のメインになるであろう部分は説明が必要になるかもしれません。以前に『ミステリー物でどうでもいい描写は不要であると言及していたのでは？』と思うでしょう。下手に説明を入れる、それが実はヒントになるのでは……と。

　ミステリー物以外でも服装を省略出来ないようなジャンルはあるでしょう。皆さんも覚えがある『異世界転移』と『異世界転生』に代表される異世界物がその中にカウントされます。「どういう意味なのか理解できない？」というのも分かりますが、現代物で服装が省略されているのはどうしてでしょう。

　自分の作品でもパーカーのフードを被って素顔を隠すなどの特徴的な部分以外では、服の描写はしていません。現代物の場合、どう転んでも主人公がパンツや下着だけで始まる事はないでしょう。地下牢で閉じ込められているので、含も取られてしまっていると説明すれば、地下牢からの脱出物と思いますよね。

（服の描写はジャンルによっては細部までこだわるでしょう。ファッション物とかアイドル系では必要な演出となる為）

　実は、そう言う事なのです。『暗黙の了解』という便利ワードで全てを済ませて自分の作品の設定ばかりを語ってしまう様な作品も出てきて、細かい描写があっても当たり前な描写は省かれている。異世界物でこれをやると、読者は今までいた異世界作品の知識でイメージを作ってしまいます。それをやられると困ると言う人は、何気なく省かれそうな描写も加える事をお勧めしますよ。

（さすがにメディアミックス前提な設定も含めると、逆効果なのでご注意を）