第2話 クレッシェンド
亜美と連絡先を交換したものの特に連絡を取り合う事は無かった。
もちろん、僕の中で連絡をしたいという気持ちはあったが、自分から連絡をしてしまうともしも仮に返信が来なかったら既読無視だったら僕はあの日居酒屋のトイレの前で彼女と話した事を後悔してしまいそうだったから中々亜美に連絡する事が出来なかった。
夏が重たい雨雲の切れ間から少し顔を出して日本列島に挨拶周りを始めると同時に世間では、オフィス街を半袖のサラリーマンが背広とカバンを右手に抱え左手で額の汗を拭っている光景が多く見られるようになった。
アスファルトの匂いが地面から立ち上ってくる通学路を帰宅中に一件のLINEが入った。亜美からだ。僕は既読は付けずに慌てて走りだした。
そして、駅まで猛ダッシュで向かい駅を出る寸前の電車に飛び乗った。
車掌が「駆け込み乗車ぁ〜お辞め下さい!」と鼻にかかった声で注意してきた。
僕は肩で息をしながら、電車の座席に腰を掛けた。喉の奥が焼けるように感じた。いつかの温くなったビールジョッキのように僕は発汗していた。
電車の中は、弱冷房で一向に僕の身体の熱を冷ましてくれなかった。
その、熱は本当に走ったことによって生じた熱だったのだろうか。
亜美から急に連絡が来たことに対する興奮が心の中で感情として留めておくことが出来なくなってしまったものが、熱と化して生じていたのかもしれい。
僕は亜美からのLINEを開いた。
「久しぶり!亜美です。覚えてるかな?もし、今日時間あったら会われへんかな?」
あもりにもストレートな誘いに僕は思考が停止しそうになりながら何とか返信をした。
「お久しぶりです。めっちゃ覚えてますよ!今大学から帰っているので全然時間あります!是非、僕も会いたいです。」
僕は、送信してから無駄に文章が長くなってしまった事を少し後悔した。
直ぐに、亜美から返信が来た。「良かった!私は17時に仕事終わるから17時30分頃に阪急梅田駅の大きいモニターある所に来てもらっても大丈夫かな?」
亜美は梅田周辺で仕事をしているみたいだった。
「了解です!大丈夫です。」直ぐに既読が付き「ありがとう、では後ほど」と返信が来た。
僕は、何故亜美から連絡が来ただけで胸がはち切れそうになったのか返信を返すだけで息がしづらくなってしまうのか今から彼女に会う事が嬉しいくて堪らないのに何故少しだけ苦しいのかこの時はまだ、分からなかった。
亜美との約束の時間よりも1時間早く待ち合わせ場所に到着した。
御堂筋線の梅田駅から阪急梅田駅に歩いて移動した。待ち合わせのモニターには今を時めくミュージシャンのオリコンランキングのMVが流れていた。
そこに映し出されるミュージシャン達に嫌悪感を抱いてしまった。
モニターの下に紀伊國屋がある。僕は時間を潰すのと涼む為に店に入った。
店の中は奥行きが大半を占めていて外見からは想像も出来ないほど広かった。
僕は小説が陳列されているコーナーに足を運び背表紙を目で追った。
太宰治や芥川龍之介や宮沢賢治が1時間後に何か起こるような不穏な眼差しでこちらを見返してきた。
かと思えば、さくらももこや吉本ばななや又吉直樹は気楽に行きなさいと背中を押してくれた。
詩集が陳列されている棚に行くと相田みつをの本があり、それを手に取り開いてみると背中を押してくれるような温かい詩が書かれていた。それを見て僕は亜美と会うことに対して少し安堵した気持ちになれた。続けてページをめくると先ほどとは打って変わって、人生の厳しさを綴った詩が書かれていて先ほどの安堵は一瞬にして不安に変わってしまった。
色んな小説家達に情緒を弄ばれているうちに気がつくと17時を少し過ぎてしまった。僕は相田みつをから植え付けられた不安が的中してしまうのではないかと焦りながら紀伊國屋から出た。
すると、いかにもOLという格好をした亜美が腕時計を見ながら待ち合わせ場所に立っていた。
「すみません。本屋で時間潰してて気がついたら時間ちょっと過ぎてしまって・・・」
「あ!おった!全然大丈夫やで。私も今着いたとこやし」
亜美が言った気を使わせないこの言葉は以前石田に誘われた合コンでも聞き覚えがあったが、同じような言葉でも何故亜美が言うとこんなにも心地よく優しく社交辞令ではなく心の底から本心の言葉のように感じてしまうのだろうか。
「時間的にお腹空いてる?それかご飯はまだもうちょっと後の方が良い?」
「お腹空いてます。どっか食べに行きませんか?」
「涼太くんおもしろいね。そのつもりで今日誘ったのに、何やと思ってたん?」
亜美は笑顔を見せながら優しい口調で問いかけた。
「いや、何か・・・」
「ちょっと照れてんな?」
「まぁ、はい。久しぶりでちょっと人見知りが出てます。」
「この前は初めてやけど、めっちゃ喋ってたのに」
亜美のこの言葉でやはりあの時の僕は彼女の目には変人に写っていたのかもしれないと不安になった。
「そんなに、緊張せんといて!年上の友達が出来たと思って接してくれたらそれで大丈夫やから」
「分かりました」
亜美の口から出た『友達』という言葉が胸に引っかかって何故か少し嫌な気持ちになった。
亜美が会社の飲み会でよく行く居酒屋に連れて行ってくれると言うのでそこに行く事にした。
集合場所の阪急梅田駅から直ぐの三番街にある居酒屋に入った。
席に着くと店員が丁寧に温かい御絞りを手で渡してくれたと同時に飲み物の注文を聞いてきた。亜美は、レモンサワーを注文した。
僕は、以前の合コンでは落ち着いて飲み物を決める事が出来なかったが、今日は居心地が良かったのか、じっくりとメニューを見てから生中を注文した。
店員は、直ぐに飲み物を持ってきてくれた。
亜美と軽くグラスを鳴らした。
「はぁ〜今日暑かったからお酒美味しいなぁ?」
「そうですね。夏が近づいてきてますね」
「涼太くんって四回生て言うてやんな?」
「はい!そうです。」
「じゃあ、学生生活最後の夏休みはやっぱり海行ったり旅行行ったりする予定でいっぱいなん?」
「それが、そんな事ないんですよ。」
「そうか、四回生やったら就活で大変な時期やから遊ぶ時間あんまり無いか」
「就活はそんなに、あれなんですけど・・・
あんまり海行ったりとかアウトドアな事があまり好きじゃないというか苦手
なんですよ。」
「うん!何んとなく予想着く!でも、私もインドア派やから涼太くんの気持ち
分かるよ。でも、就職は何かやりたい職業とかあるの?」
僕は亜美からこの質問をされる事が今日、一番怖かった。
「やりたい職業というか・・・実はミュージシャンを目指してるんです。」
亜美の目を見る事が出来ずに、白い泡の下でパチパチと弾ける小麦色のスパンコールを見ながら返答した。
「ミュージシャン目指してんの?」
「はい・・・」
「そら、インドアやな!だって家で楽器弾くことの方が多いねんもんなぁ?」
亜美からの返答は青天の霹靂だった。
これまでに、ミュージシャンを目指していると言うと、以前の合コンの時のように音楽の事について浅い知識で質問され、その質問の中にはどうせ売れないだろうという思惑が込められていて皮肉ったようなことを言われた事しかなかったが、亜美は僕がミュージシャンを目指しているという事には、何の疑問も抱かずミュージシャンを目指している事が当たり前の事のように、話の根元には触れずに肯定してくれた。
「そうですね。家で楽器弾いたり歌詞書いたりする方が多いです。」
「ライブハウスで歌ったりしてないの?」
「してますよ!再来週もライブハウスで歌います!」
「嘘?再来週?因みに何曜日?」
「金曜日です。」
「金曜日やったら行ける!私見に行っても大丈夫?」
「来てくれるんですか?嬉しいです!南堀江にあるミュージックカンパニーていうライブハウスで17時30分開演です。」
「めっちゃ楽しみやわ!何か涼太くんが人の前で歌ってる姿が全く想像出来ひんなぁ」
「よう言われますけど、意外とちゃんと歌えてますよ!楽しみにしといて下さい。」
亜美との会話は、たわいない会話であったが、肩の力を抜いて話す事が出来た。
店員が、「2時間制のラストオーダーです」と遠回しに早く出ろと急かしてきたので、会計を済ますことにした。
「4856円になります」店員が手際よく伝票を打って言った。
「はぁーい!」財布を覗きなが亜美が返事した。
「あ!僕が奢りますよ。」
「いいよ、いいよ、まだ学生やし私から誘ったから私が出すよ。」
レジの前で、長いやり取りをすると店員に迷惑が掛かると思ったのと同時に、金銭的に少し厳しかったので嬉しいと思ってしまった自分に反吐が出そうになった。
店を出ると、昼間とは打って変わり夜風が少し切ない気持ちにさせた。
いつもならこの夜風に僕は狼狽してしまうのだが、今日は横に亜美が居たからその夜風すらも心地よく感じる事が出来た。
僕はこの夜風を今日のように感じることが、昔から心の深い部分に憧憬としてずっとあり、それが今現実になっている事が嬉しかった。
三番街から大阪駅の方に向かって歩いた。
その間、何故か僕も亜美もお互い一言も言葉を発することは無かった。
僕と亜美の沈黙の隙間を夜風が、通り過ぎて行く音がずっと耳に残った。
成人の門限にしては、まだ少し早い時間だったという事もあり、うめきた広場で少し腰を掛ける事にした。
「楽しかったね!急に呼び出したのに今日は、ありがとう」
亜美のこの言葉は無邪気に心の底から出た真っ直ぐな言葉のように感じた。
亜美と話していると時折彼女が、本当に純白で何色にも染まっていない無垢な少女のように感じる事があった。
「全然大丈夫です!こちらこそありがとうございます。楽しかったです!」
うめきた広場にある緑色の大きな熊のオブジェについて亜美が話し出した。
「あの熊さぁ、私ずっとカエルと思っててんけど元カレとデートしてる時に何でこんなに人が集まる所に大きなカエルなんか作ったんやろう。
作った人めっちゃ変わり者やなて言ったら彼氏にあれどっからどう見ても熊やんて言われてんけど、その言い方がめっちゃ冷たかってん」
僕は、亜美の口から『元彼』という言葉が出てきた瞬間から何故か泣きそうになった。初めて亜美との会話で何と返せば良いのか分からなくなった。
「でも・・・緑の熊なんて居て無いですし、作り出した時は本間にカエルを作るつもりで作ってて、途中でこんな所にカエルのオブジェなんか置いたら偉い人に怒られると思って無理やり熊って事にしたんかもしれないですよ?」
僕は、この時自分自身を制御出来ずに変な事を言ってしまう癖が出た。
それでも亜美は、僕の変な癖に対しても普通に喋り続けた。
「じゃあ、最初はあの耳はカエルの目のつもりで作ってたんやなぁ!
しかも、完成する前に色塗っちゃてるしどっちにしろ作った人変わり者やね」
亜美は嬉しそうに話した。
僕は亜美のこの言葉を聞きながら多分自分も完成する前に色を塗ってしまうかもしれないと不安になった。
僕が、不安に思った理由は、作品が完成する前に色を塗る人間は、亜美の中では変わり者と位置づけられてしまうからだ。
「涼太くんは学生やのに好きな人とか気になる人おらんの?」
この質問が嫌と言うほど鮮明に亜美の言葉以外の雑音を消しながら僕の耳に入り、一瞬にして全身に行き渡りゆっくりと心と海馬を刺激した。
その刺激は止まることはなく、心の中に居るいつも俯瞰で自分を見ている僕の呼吸と脈拍を異常なほど早くした。
この時、心の中の僕が何故、亜美と居ると安心や居心地の良さと不安や自分自身を制御出来なくなる事が、同居すのかという事に気がついた。
その理由は簡単だった。僕が亜美の事を好きだからだ。
好きな人に好きな人は居ないのかと聞かれると、女性に慣れているふざけたこの世の全ての物事を自分中心に考えていて、スキニーのダメージジーンズと蛍光色のスニーカーを合わせたファッションをしている馬鹿な男ならその場で気になっているのはお前だ!とつまらない怪談話のオチのような事を言うに違いないが、僕の靴は昼間の光を吸収し、それをエネルギーに変えて夜に光出すような靴ではなかったので、亜美にそのような事は言えなかった。
「好きな人は・・・居て無いですね」
「そうかぁ、最後付き合ってたのはどれくらい前?」
「恥ずかしいんですけど、僕彼女出来た事がないんですよ・・・」
熊もどきのカエルが嘲笑っているように見えた。
「そうか、彼女出来た事ないんや
でも、涼太くん優しいし良い子やからいつか絶対彼女出来るよ
しかも、涼太くん精神年齢大人やから同い年の子がちょっと合わんのかもね」
人生で彼女が出来た事が無いという事を馬鹿にしてこなかったのは、石田と亜美だけだ。
それに、亜美は僕が精神年齢が大人だからと言ってくれたが、僕は本性を出すと嫌われてしまうと思って親しくない人には偽っているだけなのだ。
亜美から見ると僕は大人に見えているという事は、亜美に対しても嘘をついてしまっている事が、申し訳なくなった。
「亜美さんは、こないだ居酒屋で一緒におった男の人と付き合ってたんですか?」
僕はずっと気になっていた事を何も考えずに聞いてしまった。
「うん、付き合ってたよ。でも、あの日別れた。」
「何で別れたんですか?」
僕は完全に制御不能になり言葉が暴走を始めた。
「元々接し方が冷たかったけど、何か最近より冷たかったから何でかあの時に聞いたらお前に冷めた。お前より好きな人が出来たって言われてん。別れるよりも他に好きな人が出来た事が悲しくてあんな場所で泣いちゃってん!」
最後は自虐的に笑いながら話した。
「・・・僕付き合った事無いから分からないですけど、そんな人なんやったら別れて正解やと思います。」
この言葉が亜美を慰める為ではなく、もし少しでも亜美がその元カレに気持ちが残っていたら早く亜美の中でその元カレを最低な男に仕立て上げる為に言ってしまった。僕は、どこまで卑劣で卑怯な奴なのか自分でも底が見えない。
そんな僕の卑怯な言葉さえ亜美は真摯に捉えた。
「そうやんな!ありがとう。次は涼太くんみたいな優しい人と付き合うわ!」
亜美は嬉しそうに笑いながら言った。
「でも、涼太くんこの前の合コンで良い人居て無かったん?」
「居て無かったです。」
「そうか!全然楽しく無いって言ってたな」
亜美は笑いながら言った。
「何かずっとちょっとだけ癇にさわるような事言うてくるから居心地が悪過ぎて
連絡先すら交換してないです。」
「違うやろ?交換してないじゃなくて、交換して下さいってよう言われへんかったんちゃうん?」
亜美は少しだけ、冗談を言った。
しかし、亜美の冗談は心を開いてくれたような気がして嬉しかった。
「いや、そうですけど!弄らんといて下さいよ!何でそんな事言うんですか?」
僕も笑いながら言い返した。
「何か、今やっと初めて涼太くんが年下やなぁって思ったわ!」
亜美は凄く優しい口調で安心したように微笑みながら喜んだ。
「僕、猫被ってるだけで全然大人じゃないですよ!仲良くなったらもっと情けい部分一杯出てくると思いますし」
僕は人生で初めて偽った自分である事を制御不能から出た言葉をその場で弁解する事が出来た。
これも相手が亜美だから出来た事だと思う。
亜美と居ると亜美が自分よりも年上だからなのか、亜美が純白な心の持ち主だからのかは分からないが、自分が人として成長していると感じる事があった。
「猫被ってんのか?じゃあ、早く涼太くんが情けない所見せてくれるようにもっと仲良くなるわ!」
僕も本当の自分を見せられるようにもっと亜美の事を知りたいと思った。
もっと亜美と共有する時間を増やしたいと願った。
「私なぁ、さっきも言ったけどインドアやから泳いだりするんは嫌やけど海は行きたいねん!眺めたりしたいねん。」
「僕も泳ぐん嫌やけど、海行きたいです。
車持ってるんで海開きしたら行きましょう!」
「本間に?行こう!ていうか車持ってんねんや!」
「はい!オンボロですけどね!」
この会話中に頭の中でハマショウのもうひとつの土曜日がずっと流れていた。
「いいやん!絶対行こうな!
あ!でも、昼間行ったら人多いから夕方か夜に行こう」
「そうですね、人混みって何か体力吸われません?」
「うーん、ごめんそれはちょっと分からん!」
亜美は何がそんないおもしろかったのか、腹を抱えながら笑って言った。
「分かりません?体力というか元気吸われるんですよ!」
「元気?余計に分からんくなった。元気玉やん!悟空やんか!」
女性とは思えない例えツッコミをしてきた。
他の女性には伝わらない事が亜美には全て伝わり、理解してくれることが一緒に居て心地が良い一つの理由だという事にもこの時気がついた。
僕は腕時計を見ると時計の針が22時過ぎを指していた。
「もう、22時過ぎてますわ!時間大丈夫ですか?」
「嘘?もうそんな時間かぁ。そろそろ帰ろか?」
「そうですね!」
少しだけ寂しく感じた。
「次は、再来週の涼太くんのライブやな!楽しみにしてる!」
「はい!詳細はまた、連絡しますね」
「ありがとう!」
亜美が『次は』と言ってくれた事がとても嬉しくて堪らなかった。
改札まで亜美を見送る事にした。
「今日はありがとう!また、ご飯も行こうね!
じゃあ、気をつけて帰ってな!バイバイ!」
亜美は集合した時よりも明るかった。
改札を抜けて少し歩いた後に振り返って「海も絶対行こうな!」そういって笑顔で手を振りながら亜美の姿は家路を急ぐサラリーマン達の中に消えて行った。
僕は家路までの足取りが、夜空に飛んで行きそうになる程軽かった。
空を見上げると衛星が小さな光を発しながらゆっくりと動いていた。
その衛星を見ながら何事も焦る必要は、無いのかもしれないと久しぶりに一人の時間で安心する事が出来た。
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