140字超超超短編小説

由樹結

おちる

問うに落ちず語るに落ちるとはよく言ったものだ。私はなぜこの男に胸の内を語ってしまったのだろうか。墓場までこの想いを抱えていく覚悟であったというのに。あれだけ問い詰められても口を閉ざしていられたのに。心までは閉ざせなかった。これから私は堕ちるところまで堕ちてしまうのだろうか。

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140字超超超短編小説 由樹結 @yoshiki_yui

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