エピローグ

 地球の命運を懸けた戦いから暫くたち、ME――もとい、ギアロスと戦っていた頃とは違い平穏な日々を送っている。


 ロボットマンでの活動は戦いではなく、災害急需活動や復興支援、ならびに地球と宇宙の架け橋を作る作業が中心になっていた。


 ロボット軍団と殺し合いするよりかはこっちの方がマシだ。



 おじいちゃんとその仲間達は宇宙へと旅だった。

 

 自分のせいでテスラ星のようになる可能性を考えたら止めるわけにもいかないしなぁ・・・・・・


 それはそうとおじいちゃんの仲間達は"地球観光したかった"と愚痴を言っていたのが印象的だった――また訪れる機会があるのなら藤堂司令に掛け合ってみるのも悪くないだろう。


 ああ、そうそう。大文字さんや鉄騎隊のロボット達はてっきり自分と同じ任務に参加すると思ったのだが、訓練は続けるが事実上の封印処理――ロボットマンと違い汎用性の点で細かい任務がこなせないそうだ。


 なので大文字さんは再度の襲来に備えてロボットのテストパイロットや訓練教官を行うらしい。 



 けっきょく僕は学校に復帰する事は無かった。

 

 以前と変わったことは余裕があれば家に帰り、待ってくれている愛する人と過ごしていることだ。


 世界平和よりも大切な自分の欲しかったものだ。


 四葉 マリと秋篠 モミジ。


 二人は本当に自分にはもったいない愛しい人達。

 

 まだ答えを待ってくれているらしい。


 曰く、「突然で急ぎすぎてごめんなさい」とのことだった。


 ・・・・・・まあよくよく考えれば本当に急だよな。


 だけどアプローチも日を追うごとに過激になってるし、決めないとなんか取り返しのつかない事態に発展するかもしれない。


 さすがにハーレムルートはなしだ。


 辛いことだがこれもまた自分が望んだ日常なのだ。


 今自分は幸せだ。


 例えまた崩れ去る平穏だったとしても――その時は戦う覚悟は出来ている。


 ありがとう、おじいちゃん。


 ロボットマンを僕に託してくれて――


 END 

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