COVID19:混乱のフィリピンからの脱出

@suehito

COVID19:混乱のフィリピンからの脱出

 *この物語は実際に体験した人へのインタビューを元にしたフィクションです。情報は流動的であり、不確かな情報が含まれます。また、途上国と先進国の行政組織や政治社会経済的な事情の違いから単純な比較は不可能です。


 故兵聞拙速、未睹巧之久也。-孫子

 故に兵は拙速を聞くも、未だ功の久しきを見ざるなり。

 戦いに勝つのに必要なのは速さであり、消耗戦での戦いは避けるべきである。


 そうこの戦いの敵が生まれた場所の用兵家は言った。ましてやこの戦いはウィルスとの戦いであり、見えないウィルスよりも早く動かなければいけなかった。


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 2020/01/30

 2020/01/31第二例確認

 2020/02/01第三例確認

 2020/02/03

 2020/02/05 第四例確認

 2020/02/07 便便

 2020/02/12 フィリピン国内における大規模行事の停止を要請

 2020/02/17 中国からの入国禁止措置から台湾を除外

 2020/02/20 中国からの入国禁止措置を一部緩和

 参加者すべての体温測定と医療スタッフ待機を条件に大規模行事の停止要請取り下げ

 2020/02/27韓国大邱広域市及び慶尚北道からの入国・渡航制限開始

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 年のはじめにその名前、当時名前すら決まっていなかったが、を聞いた時特にそれが自分に関係があることのようには思わなかった。他国には他国の事情があり、私には私の事情があるのだから。私の視線は厳戒態勢の中国よりも、古典美術の欧州に向いていた。

 留学したかった。言葉を超えて魂に響く美術を識りたかった。しかし、言葉を超えたものを知るために私は言葉を知らなければいけなかった。それが私の苦手分野であり、それが故に私が美術が好きだったにもかかわらず。

 かくして私はフィリピンに2月の末から留学した。マニラの空港でみたニュースは中国のことで溢れていた。都市は寸断され、コミュニティは閉鎖され、人々は隔離されていた。でも私はそれを見ながら何が起こっているのかわからなかった。英語だったからだ。帰国するときにはきっとニュースの中身もわかるようになっている、そう私は思っていた。

 フィリピンは二回目だった。空港はきれいになっていて、いくつか新しいショッピングモールができていたけれど、セブはかわらなかった。相変わらず埃っぽい道、朝は雄鶏の声で起こされ、うるさいエアコンのファンの音を聞きながら眠る。道端の怪しげなストリートフードは避けて、ぎりぎり食べられる学校の寮の食事にふりかけを食べて生活する。

 先生たちとの勉強は楽ではなかったし、時間はあまりなかった。私は私の力不足を理解して、全力を尽くそうと日々が忙しかった。リゾート地で知られる南国の空の下、自習室にこもる私の心は焦っていた。30度を超える真夏日の屋外と眠くならないように寒いほどエアコンを掛けた自習室。先生たちの言葉はわかったりわからなかったり。それでも覚えたことを試してうまくいくと嬉しかった。

 もちろん先生や友達とそのウィルスについて話すこともあったけど、世間話以上のものにならなかった。というのも1月の末に最初の感染者がフィリピンで一人見つかってから、2月の間数人しか見つかっていなかったから。むしろそのウィルスの話題はいつだって日本の側だった。横浜港の客船の話とか、感染者の拡大とか。南国の空の下、全ては遠いことに感じた。暑い場所ではあのウィルスは広がらないとみんな思っていたから。シンガポールは抑え込めたし、タイでは回復した人のニュースがあった。


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 2020/03/05 新たに二例確認 累計五例(うち一例は日本からの帰国者、もう一例は海外渡航歴なし。クラスタ追跡を開始、状況提供を保健省が求め始める。)

 2020/03/06 フィリピンから帰国した日本人二名、台湾人一名に感染確認を発表

 2020/03/07 新たに一例確認 累計六例

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 だから3月になっても特に気にすることはなかった。3月の第一週も何もなかった。3人、累計でも10人未満。その程度だった。2月の頭にセブ経由でボホールに行った武漢からの旅行者がフィリピンでの第四例目だったことなんてみんな飽きて話にすらのぼらなくなっていた。


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 2020/03/08 新たに四例確認  累計十例

 2020/03/09 フィリピン政府は新たに設定したCVID19アラートシステムに基づき国内局所的感染として赤色レベル2を宣言。国内医療機関に感染爆発の場合の対応能力の強化を促した。

 2020/03/09 新たに十四例確認 累計二十四例

 2020/03/10 新たに九例確認  累計二十四例

 2020/03/11 新たに十六例確認 累計四十九例

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 学校の空気が特に変わったという気はしなかった。状況は良くないけれど日本のほうが感染者は多いし、他の国からの留学生も概ね同じような反応だった。学校も特に動いているように見えなかったし、それよりも学力の向上が実感できてきて嬉しかった。毎週の模試と試行錯誤、言葉が通じることが増えてきた気がしていた。


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 2020/03/12 新たに三例確認  累計五十二例

 ドゥテルテ大統領はCOVID-19アラートシステムを最高レベルの赤色レベル1に引き上げた。

 ・マニラ首都圏全体の隔離措置とマニラ首都圏のすべての学校を一ヶ月閉鎖。

 ・人が集まるイベントはすべて禁止。

 ・異なる過程から患者が出たら町内を隔離。2つの町内が隔離状態になったら自治体・都市を隔離。2つの自治体・都市が隔離状態になった時点で州を隔離する方針を発表。

 ・行政機関は最低限の機能を除き機能停止。公衆衛生部門は完全独立。立法・司法部門にも同様の措置を勧告。

 ・民間企業向けに柔軟な労働を勧告しガイドラインを策定、製造・小売・サービス業は営業継続

 ・首都圏内の公共交通機関は原則継続

 ・首都圏に出入りする陸路・内航船舶・国内便は15日に停止

 以上の措置は毎日状況を確認し、国家警察および軍によって実行される。

 ・マニラ首都圏以外の地方自治体は学校閉鎖の権限を持つ。

 ・日本を含む感染者のいる国からの入国制限。ただしフォリピン人および外国人配偶者、永住者はこの限りではない。

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 3月13日に数通のメールが学校から来た。学校が二週間閉鎖されるというメッセージとフィリピンの国内線が止まったこと、そして毎週学生の健康相談のために来ていた医者が来れないことを伝えるものだった。

 私はピンときていなかった。先生たちはセブアノ語でなにかお互いにささやきあっていたけれど、私の英語力では何を話しているのかと聞くことさえも厳しかった。


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 2020/03/13 新たに十二例確認 累計六十四例

 2020/03/14 新たに四十七例確認 累計百十一例

 日本からの入国制限は実施されず

 メトロマニラ開発公団はマニラ首都圏における夜間外出禁止を発表

 ショッピングモールなどの大型商業施設に閉鎖を推奨

 3月15日からマニラ首都圏では

 ・大規模イベントの禁止

 ・重要な会議・宗教活動は最低1メートルの感覚を開ければ開催可。

 ・医療従事者・公務員・出国のための外国人・公共機関の提供者・人道的な理由による者以外のマニラ首都圏への入域禁止

 ・上記の職業に該当する人以外のマニラ首都圏からの出域禁止

 ・入域・出域の際にはチェックポイントで雇用証明書を提示

 ・出国する外国人は12時間以内の出国便の旅程表をチェックポイントで提示

      セブ州知事は

      ・即座に国内線の空路及び海路の発着停止を発表

      ・州内のすべての教育機関の閉鎖

      ・午後10時から午前5時までの外出禁止

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 私は二週間学校が閉鎖される可能性や、これから何が起こるかわからないので週末、ショッピングモールに行った。日本語の情報は殆どマニラの情報で溢れていて私のいるセブは縁遠かった。それでも何があるかわからないのでとりあえずショッピングモールに行った。

 できたばかりの新しい大型のショッピングモール、SMシーサイドモール。世界で9番目に大きくて、レイクタウンの20倍の広さだ。その広いモールがいつも以上に人で溢れていた。こころなしか日用品は不足気味でトイレットペーパーは品薄状態だった。マスクをしたり、タオルで顔を覆っている人も多い。思い出してマスクを探す。大規模チェーンドラッグストアのワトソンズでマスクを聞くとマスクの販売は許可制になっていると説明された。私はマスクそれ自体よりもその説明が英語で理解できたことが少し嬉しかった。

 カゴいっぱいに日用品を買い込んで配車サービスのグラブで車を呼ぶ。運転手の気さくなおじさんが心配そうな顔をしながら中国に出稼ぎに行っている息子が心配だと言っていた。カーラジオはタガログ語混じりの英語で何を話しているのかわからないけれど深刻な調子でまくし立てていた。


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 2020/03/15 新たに二十九例を確認 累計百四十例

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 日曜日には自習室にこもって過ごした。短期的にどうなるかわからない。長期的には私のキャリアを考えないといけないから。結局言葉を習得しなければさらなる情報も得られないのだから。


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 2020/03/16 新たに二例を確認 累計百四十二例

 フィリピン大統領補佐官はマニラ首都圏へのあるルソン島全域を特別強化検疫措置対象と発表。

 特別強化検疫措置においては

 ・全家庭が即座に自宅隔離

 ・全交通機関の停止

 ・必要不可欠なサービスは維持

 ・検疫は警察によって監督される

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 月曜日、学校に先生は少なかった。先生はみんな私服だし、緊張していた。授業中に学校の閉鎖が指示されているため、私服で集金するように学校が指示したと打ち明けられた。かなりの先生が出勤を拒否しているようだった。

 学校からはメールで3つの選択肢が提示された。これから二週間の学校閉鎖に際して、学生はオンラインで授業を受けることができ、一時帰国か寮に残るか選択できるということだった。

 この日初めて私は帰国を考えた。でも日本では既に八倍も感染者がいて、特に厳しい措置もとっていないように見える。どちらが安全だろうか。


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 2020/03/17 四十五例の新規感染 累計百八十七例

 ・ルソン島全域が特別強化検疫措置ではルソン島からの出国は七二時間以内に限られる。以降4月13日まで空港閉鎖

 ・特別強化検疫措置において被害を受ける労働者への保障、賃料の支払いモラトリアム、公共料金の支払延期、中小企業への援助、ボーナスの先払い等の援助を検討中

 ・対象地域への貧困層への食糧援助の決定

 セビ州知事は今後到着するすべての外国人は自費による二週間の検疫を義務付けられる。

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 翌日、更に先生が減った。昼休み前に学校からの説明があるので集会所に集まるようにとメールが来た。初めてメール以外の説明が受けられる。焦燥した顔の若い校長が日本語で説明する。フィリピン政府が半年間の非常事態を宣言し学校は無期限で閉鎖。寮に残る場合自己責任の誓約書を書く必要があるということ。学校がいつ再開されるかはわからないこと。

 ふつふつと怒りが湧き上がってくる。私の将来は、キャリアは。そんなに厳しい状況ならなぜもっと早くきちんと説明しなかったのか。いつも一方的にメールだけだ。英語がわからないから私達はここにいる。英語がわかればいないし、もっと情報があっただろう。何が起こっているかも、いつどうなるかもさっぱりわからない。で捨て置かれた私達は何十万ものお金をこの学校に支払っているにも関わらず。

 そしてもはや飛行機のチケット入手は簡単ではなくなっていた。みんな苦労している。しかもただ帰国の飛行機を手に入れられないだけじゃない。韓国や中国経由便を使った際に乗り換えは可能なのかとか。乗り換えた場合に日本で二週間の自宅隔離の対象になるかどうかとか。中国・韓国経由便でもし羽田か成田以外についたら二週間ホテルを取らなければいけないのかとか。

 マニラまで国内線で移動することはできない。セブ・マクタン空港から日本への直行便はすべて予約不能になっている。

 家族に連絡する。混乱と焦燥、焦りと怒りに指が震える。3日前に国内線が止まったことしか私はまだ知らないのだ。マニラがどうなっているかとか、これからセブがどうなるのかとか、想像を超えている。非常事態宣言も戒厳令もイメージすらできない。

 貿易会社で働いている兄に相談して二十一日のシンガポール経由の帰国便をなんとか手に入れた。学校の友達の大半はチケットが取れなくてキャンセル待ちのために空港に行っている人すらいる。まだ4日もある。


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 2020/03/18十五例の新規感染 累計二百二例

 ・ルソン島からの出国は72時間制限撤回

 特別強化検疫措置では

 ・日用品へのアクセスのために外出可能なのは各家庭一名

 ・60歳以上の高齢者、心疾患や糖尿病などの疾患を持つ人は外出禁止

 ・電気、水道、通信、ガソリンスタンド、ゴミ回収、葬儀・葬儀サービスは営業する。

 ・証券市場は18日は営業。ホテルは新規予約禁止。

 ・営業可能な業務を行う企業は通勤手段を自前で準備

 ・個人が使える移動手段は徒歩とタクシーのみ

 ・すべての外国人は24時間以内に出国することを条件に移動可能

 ・在外フィリピン人及びその配偶者、永住者はいつでもフィリピンに帰国可能

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 18日、焦燥はさらに加速する。空港にキャンセル待ちに行っていた友達の情報が飛び交う。既に多くの飛行機がキャンセルされ、チケットを持っていても出国できるとは限らない。空港の周りは殺到した外国人でこの世の終わりのような状況だと。

 20日にはセブ州で新しい政策が実行されるという噂もある。

 不安と焦燥を感じながらおみやげを買いに別のショッピングモールへ。入り口で全員の検温が行われて、消毒薬を手に吹きかけられる。ピリピリした空気に満ちている。品不足は解消されたみたいでトイレットペーパーは普通にある。

 シンガポール航空増便の噂があって、19日初のチケットを手に入れることができた。もし帰国できなかった場合は兄の知り合いの親戚の家にしばらく身を寄せる可能性もでてきて、不安に胸が詰まる。

 想定もしていなければ想像もしていなかった形での帰国、まだ私の英語は十分じゃない。名前も決まっていなかったアイツはCOVID19とか名前をつけられて、猛威を奮っている。感染さえせずに私の未来をめちゃくちゃにして。

 明日帰国する。その実感がわかなくてちぐはぐとした気持ち。お土産に囲まれながら絶叫する。明日、帰国、する。意味がわからない。私は目的を達していない。学費は?航空券は?結局帰れるの?帰った先は安全なの?こっちの感染者はまだ二百人なのに日本の感染者は千人近い。フィリピン政府は矢継ぎ早に政策を実行している。私が追いつけないほどに。日本政府の動きは私よりも遅い気がする。

 混乱と混沌と熱帯の空気の中で、結局私は帰国する。何かあった時に家族の近くにいたいから。


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 2020/03/19 十五例の新規感染 累計二百十七例

      ・フィリピン・日本間の直行便の全便停止

      ・セブ州は独自の州例により夜間外出禁止

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 帰国チケットを手に入れられた私は帰国チケットを手に入れられなかった友達と空港に向かう。私はシンガポールに向かい、彼はキャンセル待ちのチケットを空港の外で待つ。噂ではセブ州内に住む日本人たちが帰国のためにフィリピン航空をチャーターしようという動きがあるみたい。

 もし、検問に止められた時のためにドル札をポケットに突っ込んで私達は車に乗る。でも街は拍子抜けするほどに普通だった。空港の周りには人が溢れている。友達前のゲートで私達は降りる。彼はゲートの外で待ち、私は中にはいる。空港も表面上はいつもどおりだった。ただ、電光掲示板にcanceledの文字がいくつもある。テレビのニュースはフィリピンの新規感染者とこれからの特別強化検疫措置の話をしているみたいだけど、相変わらず私にはわからない。そのことが私を苛立たせる。

 飛行機が離陸する。混乱など内科のようにエメラルドグリーンの海に浮かぶ南海の小島が見える。美しい島々と青い海、青い空。日本なら夏の風景だ。私は初春の日本に向けてまず南下する。

 乗り換えはシンガポールだ。最初にこのウィルスを抑え込んだ国のうちの一つ。巨大なチャンギ国際空港は目まいがするほどに広大だった。シンガポール政府の事業の中で最も収益を生み出す金の卵。時々、全身防護服に覆われた中国やイタリアからの乗客がいる以外、全てが普通に見えた。高級ブランドの免税店に、無料映画館、植物園に無料のワークショップ。もうすぐすべてがしまってしまうフィリピンから脱出できた安心が少しずつ胸の奥に広がってくる。とにかく私はフィリピンからでられた。

 深夜の便で日本に向かう。早朝の成田はいつもどおりだった。検温も消毒薬を吹きかけられることもない。税関の職員がフィリピンからの帰国ですか、大変らしいですねと人ごと感たっぷりにコメントして私を通す。特に健康状態を聞かれることもなく。


 この日、日本の感染者は千例を超え、フィリピンの五倍となった。

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 2020/03/20 十三例の新規感染 累計二百三十例

      ・フィリピン政府は出国を希望する外国人を空港まで送るサービスを開始

 2020/03/21 七十七例の新規感染 累計三百七例

 セブ州はすべての学生と高齢者の外出を禁止

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 4月11日現在、フィリピンで確認された累計感染例は四千百九十五例で一日の感染者数は減少に転じており、ピークを超えたと報道されている。フィリピン政府は国民の意識が緩むのを恐れ特別検疫措置を延長する見込み。また、シンガポールやベトナムのような他のASEAN諸国よりも初動が遅かったとしてフィリピン政府は国民から突き上げられている。          

 4月11日現在、日本で確認された感染例は六千九百二十三例。感染確認例は日々増加を続けており、政府は非常事態を先週宣言した。



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