あとがき
私の初恋は遅かった。
そして初恋の彼は好きになるよりほかない状況で私の目の前に現れ、気になる人だったけど好きだと認めるのに1年かかった。その後は好きという感情との葛藤の日々が続いた。
告白して、彼と付き合えても不安な日々が続いた。当時は相手の反応が悪いからいけないのだと思っていたが、今は違う。おそらく、好きという感情に自信がなかったのだ。
思い返せば、なぜこんな人を好きになってしまったんだろう、タイプだから好きになっただけかもしれない、と考えたりしていた。
もっといい人もいるかもしれない、この人をずっと好きでいられるのかも不安だった。
自分の好きを確信できなくて、私はこの恋愛において最初からネガティブだった。それに気づいたのは彼と別れて落ち込んで、1ヶ月と少し経ったあとだった。
偶然彼に似た人と出会った。そっくりでタイプだと思ったけど、それだけだった。そう、それだけだったのだ。
彼との会話、少しずつ知っていく彼の性格、趣味、癖、彼と過ごした時間全てがあって、私は彼のことを、彼だから!好きになっていたのだ。
好きを確信した今なら私は彼のことを好きだったと自信を持って言える。今までの1年半分の感情に堂々と向き合える。これは私自身の問題だった。
それに気づけたのなら別れてよかったのかもしれない。
素直にそう思える。
この恋は終わったけど、これからは好きという気持ちを疑わずに恋愛できると思う。
初恋、ありがとう。
初恋マーブル きみぽん @kimipon
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