第3話 第三の啓示
20xx年12月、容疑者・・・いや候補者は30人になっていた。
この月の15日、フランスのパリのコンコンルド広場にあるオベリスクが輝き出し、時間を置かずにバチカンのオベリスクが輝き、エジプトのスフィルクス二体トピラミッド三基輝き出した。
そしてエジプトでは新たにルクソール神殿のオベリスクが輝いていた。
このオベリスクはコンコルド広場の物と対だったものである。
スフィンクスについて付け加える事は二基目のものは地面に埋まっていたので他の物が輝きを失っても、このスフィンクスは輝き続けた、なぜなら表面を純金で覆われていたからである。
その為、24時間態勢で兵士が警備していた。
三度目によりFBIは候補者を一人に絞り込む事が出来た、それは日本人だった。
最初、エジプト、イタリア、フランスで相互参照をかけた処、候補者が居なくなってしまった。
そこでフランスの変わりにEUで相互参照を掛けると一人の日本人が上がったのだ。
その人物はドーハ経由でドイツのミュンヘンに入りノイシュバンシュタイン城やローテンブルクなどの南ドイツを経由しTGVでパリに入っていた。
そしてその男がパリに着いた翌日に事が起こっていた。
20xx(17)年のイタリアはローマの空港に一旦降りバーリ空港へ乗り換えアルベロベッロに移動しそこから北へ向かってナポリ、カプリ島、ローマ、フィレンツェ、ヘニス、ミラノをバスで周りミラノからドーハ経由で日本へ帰国するツアーに参加していた。
途中のローマでバチカンを見学した日程と一致していた。
エジプトもツアーに参加しアスワン、アブシンベル、ルクソール、カイロを巡りカイロでの日程が一致していた。そして何よりツアーに参加していた人たちの記念写真にガラベーヤを来たその男の姿が映っていたのだ。
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