第2話 彼女の夢
同じ時期、アメリカのMITで学ぶ女子大生も同じ様な夢を見る様になっていた。
彼女が見る夢には洞窟に行く前に街並みの風景が有った。
彼女は以前から夢を見ると寝起きに直ぐに枕元に置いてある日記に内容を書くようにしていた。
只、夢を見るのは彼と違って毎日続けてでは無かった。
後から日記を読むと全く覚えがない事が書いてあった。
因みにこれは彼女に限った事では無いらしい、夢を書き留めている人が皆言う事である。
彼女は二度目に洞窟の夢を見た日の夜に前回分も合わせて読み返した。
そこには街並みの看板に「パース」と書いてある・・・とあった。
そこでネットでパース関連をいろいろと検索すると近くに有名な洞窟がある事が解った。
その洞窟の写真を見ると正に夢に出て来た通りだった。
彼女は夢とは以前に見た物が出て来ると思っていたので何処でこんな情報を得たのだろうか・・・と考えた。
だが不思議な事にそんな経験を思い出せなかった。
彼女は「これは行って見るしか無い」と思った。
幸い彼女の家庭は裕福であり大学のMITでは博士課程で金銭的にも時間的にも余裕が有った。
只、学費は親の援助を受けていたが生活費はバイトをして彼女自身が捻出していた。
彼女は出来れば学費も自分で払いたかったが当初は学業と仕事の両立には無理があったし父親が必用に援助を要望し最後に母親も参戦し彼女は援助を受け入れた。
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