160日目 【世界規模】
中国の
既に世界中が渡航に制限をかけている。ヨーロッパ全土で10万人以上が感染して、その10%の1万人が亡くなっている。
ヨーロッパ諸国、インドや中国でも渡航制限がかかり米国は渡航制限だけではなく自国民に帰国を呼びかけた。
接触感染だけではなく空気感染があるということで企業でも自粛が開始され、自宅待機を余儀なくされてしまった。
世界中で同時にそれは起こった。この自宅待機というのはウイルスを人に移さないようにするための手段なのだが、それは経済活動の停止を意味する。
経済活動の停止をすれば資金力のない中小企業は倒産することになり、それは個人も同じで
そのため各国が取った対策はベーシックインカムである。イギリスでは既にベーシックインカムは根付いているので抵抗はなかった。
他の国では企業の倒産と失業が増えて、国からお金を直接配布されても喜ぶに喜べない状況となってしまった。どちらかというと将来に対する不安のほうが大きい。
日本人は孤独に強いが海外の国々は観光業で成り立っている地域もあり、人との接触を避けたり、1人で家に
一体、いつからこんなことになってしまったのだろうか?誰もが持つ疑問である。そして、この状況はいつまで続くのか?
インフルエンザに似た症状であり、味覚や臭覚が奪われる。もし重篤になれば肺に無数の針を突き刺されたような激痛が走る。もっともインフルエンザと異なる部分は治療薬があるか、治療薬がないかである。
インフルエンザの致死率は0.1%と云われているので新型ウイルスは10%の致死率があることを考えると約100倍の死亡リスクということになる。
治療薬が完成すれば致死率はどんどん低下して1%になるかもしれない。あと1年ほど治療薬の開発には時間がかかると米国大統領からの公表があった。
他の国でも新薬の開発を競っているようだ。もし新薬が作られれば、その薬は爆発的に売れて新薬を開発した企業の株は当分、上がり続けるだろう。
自宅待機になったおかげで家庭用ゲーム機は爆発的に売れている。とくにオンライン対戦ができるゲームやシュミレーションソフトの売れ行きが好調のようだ。さらに事務職の仕事は自宅でやってもいいと許可をする企業が現れ始めた。
インターネットを使って動画で会議をする企業が現れ、さらに重要書類や図面、データのやり取りはファイルを共有するサイトが使われている。
100年前のスペイン風邪とは違い、テクノロジーによって人類は不測の事態に対して柔軟に対応できるようになっていたのだ。
世界規模で起きた
神はいつでも苦しみと痛みしか与えない。神の試練を乗り越えて前へ進めば新しい時代がやってくる。もしかしたらこれが人類が起こしてきた革命の正体なのかもしれない。
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