第40話 真夏の温泉旅行


「え、これは?」

 夕食の席で、茜から手渡されたチケットを見て、明日夏は首を傾げた。

「温泉旅館のペアチケットよ。これで泊りの旅行に行ってらっしゃい」

「ああ。そういうことか」

 茜の言葉に、明日夏はうなずいた。


 実は来週、海外で暮らしている両親が急に帰ってくることになったのだ。

 時間の都合上、わずか二日のみの滞在となるが、そこで問題になってくるのは、明日夏の現在の姿であった。

 男だった明日夏が女の子になってしまったこと。

 世の中の誰もが、一樹や茜たちのように柔軟な感覚を持っているわけではない。しかも一樹は茜たちは、本当に急に性別が変わったのを目の当たりにしたので、それを受け入れるしかなかったのだけれど、今回明日夏の両親からすれば会っていない時期がかなり長いので、本気で性転換の手術を受けたんじゃないかと、いらぬ心配をかけさせかねない状態なのだ。


「えー。いいなぁ。お兄ちゃんだけ。本当に、マグロ漁船でバイトしていればいいのに」

「うー。それはバイトしていて家にいないっていう設定だけだから」

 羨ましそうな彩芽に向け、明日夏がため息をついて答えた。


 そういうわけで、明日夏は両親が返ってきている間は雲隠れすることになったのだ。もう両親が恋しい年齢でもないので、それはそれで構わないのだが問題は、たった一泊とはいえ、泊まる場所である。

 以前、茜が不在のとき、一樹を家に呼び込んだ茜であったが、さすがに逆パターンで、今の女の子である明日夏を一樹の家に泊まらせようとは考えなかった。

 そこで温泉旅館の券を用意してくれたようだ。


「でもこれ、お姉ちゃん。ちょっと勘違いしちゃってね。本当は一枚の券で一部屋二人分なんだけど、それを二枚買っちゃって」

「へぇ」

 つまり二部屋、計四人まで泊まれるということのようだ。もちろんすでに食事付き料金込みのチケットなので、一人でも構わないだろうけど。とはいえ温泉旅館に高校生の女子一人だけで泊まるのは変に思われるだろうか。

 なんて明日夏が考えていると、茜が微笑みながら話を続けた。


「それでね、せっかくだから和佳ちゃんにこの話をしたら、ぜひ一緒に行きたい、ですって」

「え……」

 明日夏は固まってしまった。


「だってほら、和佳ちゃんも明日夏ちゃんのことを知っているんでしょ。だったらちょうどいいかなーって」

「あ、いいんじゃない? お兄ちゃん、ヘタレだし。和佳さんを誘いたくても誘えないでしょ。よかったじゃない?」

「えっ、えぇっ、でもそれって……」


 たった一日。実は和佳の家に泊まりに行くという方法も考えなくはなかった。

 けれど、先方に迷惑をかけかねないし、何より「あさひ」ではなく、明日夏として和佳の家に泊まりに行くのはどうかと思って、その選択を排除したというのに。


 戸惑いながらも、明日夏は立ち上がると、何となく予感を覚えて自室に置きっぱなしの携帯を見に行った。

 そこにはすでに、和佳からのメッセージや着信が大量に届いていた。



  ☆☆☆



「わぁぁ。空気がおいしいね」

「あぁ。そうだな。真夏に温泉って、どうなのかって思ってたけど。山の中で標高が高いからか、暑さも気にならないしな」

 山道の前を行く和佳と一樹を見ながら、明日夏はため息をついた。

 最初は戸惑いがあったものも、和佳と二人きりの温泉旅行を楽しみにしていた明日夏だった。

 だがしかし。チケットがもう一枚あることを知った和佳が、せっかくだし一樹も誘うおうという話になってしまったのだ。

 もちろん一樹がその誘いを断るはずもなく、こうして三人でやってくることになったのだ。

「――ま、いっか」

 何だかんだで、この三人での旅行も楽しみな明日夏であった。



 バス停から歩くことしばらくして、ようやく建物が見えてきた。

「へぇ。思ったよりいい感じだねー」

 明日夏は建物を見上げながら、つぶやいた。

 古すぎず新しすぎず。茶色で統一された建物は、木々に囲まれた自然に溶け込んでいて、良い雰囲気を醸し出していた。


「いらっしゃいませ」

 正面玄関から入ると、着物姿の女性が出迎えてくれた。

 彼女はこの旅館の女将さんとのこと。あらかじめ予約の連絡もいっているようなので、スムーズに手続きを済ませていく。

「お部屋は二つとのことですが、よろしかったら変更も可能ですよ」

「え、どうして?」

「秋津様ご一行のほかには、大口で大塚電機様のご予約が入っていたのですが、そちらのほうが急にキャンセルになりまして」

「え、じゃあもしかして貸し切り?」

 和佳が驚いた様子で声を上げた。

「ええ。そうなります。まったく用意していたお食事の材料をどうするのか……あ。せっかくですのでお夕食、みなさまにたくさんサービスいたしますね」


「あはは……」

 よく見ると、入り口のところに札が立っていて、「秋津様ご一行」の隣に「大塚電機様ご一行」とあり、その札に大きくバツ印が付けられていた。

 恨みは分かるけど、なかなか茶目っ気がある女将のようだ。

 彼女はすすっとこちらに寄って来ると、なぜか一樹のそばに立ち、明日夏と和佳をちらりと見るようにしながら、わざと明日夏たちまで聞こえるような声で、一樹に尋ねた。


「ところで、お兄さん。どっちが本命です?」

「……はぁっ」

「ははは。どっちだと思います?」

「あー、もぉ。そこ、ふざけないっ!」

 まるで一樹がラブコメ物の主人公のような扱いを受けている。

 まぁこのメンツだと、そう受け取るのが普通だろうけど。

 ただ、女将さんのノリにどことなく嫌な予感を覚える明日夏であった。



 結局、部屋割りはそのままで、明日夏と和佳の女性陣でひとつ。男子の一樹がもう一部屋である。


「おー。広い」

「ほんとだぁ。和室っていいよねー」

 明日夏と和佳は部屋を見てはしゃいでいた。

 背の低いテーブル、いわゆるちゃぶ台にお座布団。床の間もあって、ザ・旅館っていった感じだ。畳のいい匂いが漂ってくる。


「さとて。それじゃさっそく、温泉に行こうか」

「じゃあぼくは部屋で待ってるね」

 明日夏が当然のように返すと、和佳が「は?」と目を点にして、それから明日夏へ諭すように告げた。


「何言ってるの。明日夏ちゃんも一緒だよ」

「えっ、でもそれって……」

「だって、明日夏ちゃんは今は女の子なんでしょ。だったら一緒に入っても問題ないよね? あたしも気にしないし」

「えっと……でも。心の準備というか。元々は男の子なんだし、元に戻っても男子なわけで」

「あ、そっか」


 そうやって素で返されてしまうあたり、和佳の中では明日夏はもう普通の女の子という立ち位置にされているのかもしれない。

 明日夏への呼称も、ちゃん付けだったり、くん付けだったりと最初のうちはバラバラだったけれど、最近はちゃん付けで統一されてきているし。


「でも確か、明日夏ちゃんが弟くんから聞いた話だと、元に戻すことは今度は男の子にするということになって出来ないから、『無かったことにする』って話だったよね。無かったこと、になったら、その場合の記憶はどうなるんだろ」

「あ」


 和佳に言われて、明日夏はぽかんと口を開けてしまった。

 今までその可能性を考えてこなかった。けれど「無かったこと」になるのなら、記憶がなくなってしまう可能性もある。その場合自分の記憶はともかく、それに女の自分にかかわっている和佳や一樹たちの記憶もどうなるんだろうか。

 けれどそんな疑問も、明日夏のいつものマイペースが勝った。


「でも、たぶん大丈夫じゃないかな……記憶を変えるのって大変そうだし、あの子もそんな説明していなかったから」

 と答えてから、口を押さえる。

「――あ、でも。記憶が残っちゃうとダメなのかな」

 後半の部分は、今現在の問題――和佳と温泉に入るかどうかについて、である。

 けれど和佳は明日夏が戸惑うほど、気にした様子はなかった。


「んー。別にそれでもいいよ。時間差みたいなものだし。ほら、よくあるじゃない? ちっちゃい頃、幼なじみの男の子と女の子が一緒にお風呂に入っていた、ってやつ。それと似たようなものじゃない?」

「……さすがにちっちゃい頃、というには無理があるような……」

「もー。つべこべ言わないのっ。あたしはただ、明日夏くんの裸を見たいだけなんだからっ」

「言い切ったっ?」

 明日夏ちゃんが、明日夏くんになっているあたりも、それを示しているっぽい。

「あーもーっ。それに明日夏くんの方はどうなの? あたしの裸を見たいの? 見たくないの?」

「え、えっと…………見たいです」

 結局言い切られてしまう明日夏であった。



  ☆☆☆



 荷物をまとめて、和佳と一緒に部屋を出る。

 露天風呂まで伸びる廊下が、大人の階段のように感じられる明日夏であった。

 部屋の鍵を閉め露天風呂へ向かおうとしたら、その前に部屋の中から電子音が響いた。

「あ、あたしの携帯だ。もー。お母さんだよ。まったく……あ、明日夏くん、先に行ってて。あたしも後から行くから」

「うん」

 明日夏はうなずいた。

 脱衣所で一緒に服を脱がなくていいのは、せめてもの救いである。

 チャンスとばかりに、明日夏は早足で温泉へと向かう。



 それから間もなくして、明日夏は男湯・女湯と書かれたのれんの前に立っていた。

 今まで女子トイレには散々入ってきたけど、お風呂は初めてなので緊張する。この先に着替え中の女の人はいるのだろうか。

 そっと中を確認するように入る。誰もいなくて、しーんとしている。


「そっか。お客って、ぼくたちだけだっけ」

 ラッキーである。明日夏はさささっと服を脱ぐと、小さなタオルだけ持って温泉の入口へと向かう。バスタオルを体にまくのは確かマナー違反だったはずなので、それはしなかった。

 脱衣所から温泉への入口には、何故か扉がふたつ左右に並んでいた。

「あれ? どっちだろう」

 どちらからも外のややひんやりとした山の空気が流れ込んできている。

 見える景色が違うのか、子供用大人用があるのか。何の説明もないからよく分からないけれど。

「ま、どっちでもいいか」

 と明日夏は特に何も考えず、左側ののれんをくぐって先へと進んだ。



「おー。露天風呂だー」

 岩肌に囲まれた温泉から湯気が舞い上がっている。

 転ばないよう気を付けながら、温泉のそばまで歩いていく。お湯は結構濁っていて、下が見えないけれど、さすがに溺れることはないよね?

 なんてことを考えつつ、明日夏は足をそっと入れる。


「うー。あったかい」

 真夏の温泉旅行なんて……って思ったけれど、山の中の空気は意外とひんやりとしていて、これはこれでいい感じだ。

 ふぅっと明日夏がのろけていると、不意に温泉の奥の方に人影のようなものが揺らめいた。

 更衣室とは逆方向だから、和佳が先回りしたわけではない。

 かといって、今日は貸し切り状態でほかに客はいないはず。

 もしかして……地元の山に生息するサルとか? もしくは大穴で旅館の従業員か、あの女将さん?


「ん……おっ。もしかして、明日夏か?」

「――って、い、いいっ、一樹っっ? な、なんでここにっ」


 大穴どころの話じゃなかった。

 競馬に例えるのなら、出走登録していなかった馬が勝ったどころの話じゃない。ゴール直前にF1カーが差し切ったような衝撃だ。

 明日夏は慌てて立ち上がろうとして……今の自分の姿を思い出して、そのまま後ろに倒れるように温泉の中へと浸かった。派手な水音が響く。


「お、大丈夫か?」

「そーじゃなくて! どーして一樹がここにいるのっ。ここ女湯でしょ!」

「いや。ここ、混浴だぞ」

「…………は?」

「入口に混浴って書いてあっただろ」

「えっ。そ、そんなのなかったし。何の説明文も……」


 一樹の話によると、ここの温泉は「男湯」「女湯」のほかに「混浴」もあって、男湯と女湯の間にそれが設けられているとのこと。入口左から、男湯・混浴・女湯の順だ。

 脱衣所からの入り口が二つあったのはそういうわけだったのだ。右側を選んでおけば何の問題もなかったのに、左を選んでしまった自分を恨む明日夏であった。

 ていうか、そもそも混浴表示が無いのはあり得ない気がする。

 もしかするとあの女将が、ラブコメ的展開を引き起こすため、「意図的」に外したのかも。


「いやー。まさか混浴の方に入ってくるなんてな。俺としては明日夏や和佳たちのキャッキャうふふ、な声が聞こえやすいように女湯のすぐ隣の混浴の方を選んだだけだったのになぁ」

「ううっ……」

 明日夏は肩どころか首まで湯につかりながらうめいた。明日夏のうめき声に合わせて、湯面にぶくぶくと泡が立つ。


「せっかくだし、裸を見せても罰は当たらないと思うぞ」

「ぼくが気にするのっ!」

 ぶくぶく、と明日夏が反論する。


「でもさ、どうしてそこまで嫌がるかなぁ。元男なんだし」

「うー。それは。一樹も女の子になってみれば、分かるから」


 女子になったからって、羞恥心の感じ方が変わったわけではない。

 男のときはそういう視線(えっちなものとか興味本位とか)で見られたことがなかったので、慣れていないというか。そもそも男のときだって、ちんこ見せてって言われて、素直に見せられるような性格じゃなかったし。


「そうかぁ。俺なら喜んでシェアすると思うけどなぁ。ていうか、それ以上のこともやってみたいし。たぶん、明日夏はしてないと思うけど」

「うう」

 一樹は具体的に何と言わなかったけど、なんとなく意味が感じ取れた明日夏はお湯から半分だけ出している顔を赤く染めた。


「そもそも逆の立場で考えてみたらどうだ? 仮に俺が可愛い明日夏好みの女の子になったとして、男の明日夏はそれの隣にいてどう思う? 裸を見せろ、って言わない自信はあるか?」

「……うう。ない、かも」

 一樹の言う通りであった。見事に論破されてしまった。

 ぶくぶくと泡を湯面に立てながら、明日夏は一樹を見た。

 隠すように湯の中に埋まっている明日夏と違って、一樹の半身はほとんどお湯から出ている。意外と筋肉質でたくましい胸板にドキッとするわけじゃないけれど、いま両腕で抱えるようにしている自分の肩幅とは大違いだ。

 改めて今の自分が女だということを思い知らされてしまった。


「……あの、さ」

「ん、なんだ?」

「じゃあ今の一樹は、ぼくが裸をこうやって隠そうとしているのを変というかやな感じで見ている?」

「いや、それはないぞ」

 すんなりとした返事が返ってきた。

「TSしたら淫乱系もいいけど、明日夏はこういうキャラだから。それはそれでむしろ良い。逆に見せ過ぎたら、価値が減ってしまうというか。この両立は難しいところだな」

「はは……」

 何となく一樹の言い分が分かって、明日夏は乾いた笑いを浮かべた。とりあえず嫌と思われていないようなので、その点はほっとした。


「ところで一樹はいつまで入っているつもりなの。一樹が目の前にいるとぼく、お風呂から出られないんだけど」

「いや。もう少し。ていうか、ちょうどいいくらいだし」

「そ、そう?」


 半身が湯から出ている一樹と違って、明日夏は肩どころ顔の一部まで湯の中に入っているからか、熱さが違うのかもしれない。

 と、そんなときだった。

 仕切りの向こう側から聞きなれた声がしたのだ。


「あれー? 明日夏くんは? どこにもいないよ?」

「あ、和佳……」

「んん、明日夏くん? そっか。左側の方には行ったんだねー。あたしも迷ったんだけど迷ったときは右! って決めていたから。ちょっと待ってね。今からあたしもそっちに行くから」

「……え。ええっ。だ、だめ。こっちに来ちゃ!」


 明日夏は慌てて声を上げた。

 だってこっちには、一樹がいるのに。

 別にやましいことしてないから、一樹と二人で入っていたこと云々はどうでもいいけれど、このまま和佳がこっちに来たら、一樹に和佳の裸が見られてしまう!

 さすがの一樹も戸惑った感じだけれど、その反応のせいで何もできずに湯につかったままだ。


「あー。こっちの似たような感じだね」

 和佳の声が左右の湯をつなぐ仕切りのすぐそばから聞こえた。

「わぁぁぁ。だ、だめぇっっ!」

 明日夏はなりふり構わず、一気に立ち上がった。

 その瞬間、明日夏の目に映ったのは、のれんをくぐって姿を見せた和佳の生まれたままの姿で――。

 それを見た途端、のぼせ状態から一気に立ち上がったことと、目の当たりにしてしまった和佳の裸コンボで、明日夏の頭は一気に真っ白になった。


「えっ、ええっ。明日夏くんっ?」

「お、おい、明日夏!」



 ……

 …………



「ううっ。一樹くんに裸見られた……ぁ」

「別に俺だって見たくて見たわけじゃないからっ」

「えー何それ。それはそれでひどいよぉっ。あたしより、明日夏くんの身体の方に興味があったんだー」

「だからたまたま混浴で一緒になったわけで、別に見てたわけじゃないし。ていうか、和佳の方こそ、服を着せている最中、じっと隅々まで明日夏の裸を観察していたじゃないか」

「あは。えへへ。そこは共犯ってことで」


 ……なにやら不穏な会話が聞こえてくるけれど。

 明日夏はあえて聞かなかったことにして、ゆっくりと瞳を開けた。

「お、大丈夫か?」

「明日夏くん、のぼせちゃったみたいだけど、もう平気?」


 和佳と一樹はすでに旅館の浴衣姿だった。

 よく見ると、自分も同じように浴衣を身に着けていた。どちらかが着せてくれたのだろうけれど、さっきの会話を聞く限り、あまり深く尋ねない方が精神衛生上いい気がして、明日夏はあえて聞かなかった。


「うん。もう大丈夫。それよりせっかく着替えたんだし、卓球しようよ。卓球。温泉旅館と言ったら、卓球だよねっ」

「お、いいな。いっちょやるか」

「うん。あたしも負けないからねっ」

 そんな感じで何とか話題を変えて、明日夏はほっとした。

 何だかんだで、裸を見てしまった、という点に関しては和佳にも文句を言えない、明日夏であった。




「意外といい場所だったな」

「楽しかったよねー。また今度、三人できたいねっ」

「うん、そうだね」


 その後は特に、どきどきなハプニングもなく、幼なじみ三人で昔のように楽しむことが出来た。

 またこの三人で来れたらいいと、明日夏も思った。

 けれどそのとき自分は、ちゃんと男に戻れているのだろうか。それともこうやって女子二人と男一人としてくることになるのだろうか。

 そんなことを考えつつも、明日夏は帰路へと着くのであった。




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