アルティマビルドというゲームのトッププレイヤーである 建部健一 彼はゲーム内でレアアイテムを探す途中でなぜかゲームの中へ。そして金属アルティウムとなり卵の中で己自身を生成する。
この設定が既に面白いです。自身が金属になって焦るどころか最強を目指す、熱くどこまでもビルドが好きなのが分かります。
そして最強をイメージしたドラゴン リュウ となり、龍巫女のアオイと姉で技師のマサキとこの世界や自身でもある機械生命体の事を知りながら楽しく、ときには評価会なんかにも出て異世界の発展に貢献していく姿を追っていくことになりますが……。
後半になるにつれこの世界の本当の秘密、自分のやっていたゲームの暦と違う理由、そして己自身のことを知っていくことになっていくわけです。
主人公が機械生命体で敵も機械なので戦闘の描写がメカメカしくて熱い! 敵を喰らい己の糧に出来るんですが敵を引きちぎるだけでなく、自分のパイプを引きちぎって内部の武器を露出させたり、内部むき出しで出撃したりとか、もーーたまらないです!!
緻密な設定とフラグの回収の仕方が見事な作品です。これは読んでみるしかないと思いますよ、是非とも読んでみて欲しいです。
機械生態系ゲーム世界へドラゴン型ロボットとして転生+プレイしていた時代設定より過去に飛んでいるのが歴史改変モノ的な面白さも含んでおり「異世界最強」だけでない魅力がある。
住民達より進んだ知識と素材を喰らい体内3Dプリンタから未知のテクノロジーを提供、メカオタ技術士と龍巫女の美少女姉妹と協力し産業を発展させていく世界観が興味深く、作者の描きたかったものはバトルなどよりこうした異世界科学技術の成り立ちなのかと思わせる設定を感じさせる。
大きな闇が迫っている事を示唆するプロローグの戦いから汎用強化外骨格の新規格コンペなどサービス精神旺盛な構成で今後の展開が楽しみ。