向上と挑戦を履き違えるな!byとある美少女
「2020年、特に様々な作品の見せ場である夏は、色々なことに挑戦しよう!」と意気込んだ年明け。
模索の結果、まずTwitterを開設。しばらくして小説を執筆し、投稿を開始。
この二つは我が人生において、語らざるを得ない程、方向転換の一助となった。
今や、第一級のアイデンティティとして小説執筆を挙げることに迷いはおろか、むしろ列挙しないのならば確実に嘘偽りであり、「実は僕、小説書いているんだよね」と打ち明けらないのならば、真の友ではないのだろうという指標さえ得たのだった。
それからはある種、集客も狙った活動を行い始めた。一つはオリジナルキャラの作成。次にツイキャス配信。今では時折、拙いながらもイラストを描くことがある。
これらはひとえに我が闘魂のなす業であるが、一方で我が精神にたむろする美少女の一人はこう問いかける。
「それってホントに挑戦なの?」
そう、先に挙げた二大改革の更なる向上を目指す諸活動は、確かに狭義の挑戦ではあるが、人生における改革という広義の挑戦ではないのである。
されば、神々、こうろこうろと島々をかき混ぜ、日本国を誕生せしめたかのように、何事かをなす必要が生じる。
平生より、モラトリアム人間を自ら甘んじて称しているからには、文字通りモラトリアム期間を利用して、自らの人格形成に励まねばならない。
善かれ悪しかれ、高等遊民としての精神が板についた僕は、教養を愛するが為に、叡智を得ずにディレッタントとなってしまいがちなのだ。
宗教を俯瞰的に捉えた場合、「内観」というこれまた損得の分かれる自己内省がある。以前、【レイ】と対話したのも、また先ほど登場した美少女も、存在しない事は言うまでもない。
なれど、そういった存在を自らに投じ、彼女らに問答でもって、深層心理に根ざす、真の問題点を明確化するという方法は、森羅万象の宗教に共通する善悪の見極め方である。
自らを二元論に当てはめ、今の自分と理想世界の人物と対話させる事こそが、有史以来、諸文明で貴ばれきた神官の秘法の正体である。
では、【挑戦はチャンスと読む】ということで一曲。テレビアニメ『カードキャプターさくら』より、「Catch You Catch Me」
♪会いたいな 会えないな 切ないな この気持ち
言えないの 言いたいの チャンス逃してばかり
だって だって 翼広げ二人で
空をマラソン 夢をユニゾンしたい
ほら Catch You Catch You Catch Me Catch Me 待って
こっちを向いて スキだといって
そう Nice to Meet You Good to See You きっと
私の想い あなたのハートに飛んで飛んで飛んでいけ
コ・イ・シ・テ・ル♪
閑話休題
では僕は何をすべきなのか。堂々巡りになる事を承知で言えば、「未体験のものに挑戦する」という先ほどのツイキャス等と同じ方法に行きついてしまう。
だがしかし、この未体験のものを何でもかんでもすれば、先述の矛盾に辿り着くのであって、打開策と思しき考えが無いわけではない。
それは「尊敬する人物が行っている(た)事で、尚且つ未体験のものを挑戦してみる」というもの。
この際、「挑戦」という曖昧模糊な熟語は置いておくとして、この考えを根底に行う事で少なくとも、人間形成は成されるのである。
それにしても、かつての自分を振り払い、未体験の事柄に進んで挑戦する姿勢は、あの幕末・明治維新の志士を彷彿とさせる。だが実際、これらの行いは
「エンドレスエイト」の再来とならぬよう、この夏が終わるまで精一杯挑戦し続けるつもりだ。気を抜けばすぐに『Kanon』の季節が来てしまうから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます