創作と云うは継続する事と見つけたり
『涙でました』
自分の小説へこのようなメッセージが届いた。普段から、自分の作品に評価が付いた時はガッツポーズと共に「ありがとうございます!」と声に出している僕に、初めての、今までになかった称賛の言葉が届いた。
自分がしっかりと歩めている事が初めて実感出来たのだ。自らの創作物で人を泣かす事が出来た、この事実の有無によって、これからの執筆活動への意欲も変わりかねない。それほどに重大なメッセージだった。
相も変わらず、大人数の読者は存在せず、「これは面白い」と確信した小説もめっぽう読まれない。更新する為に何度、くるくると回るあの表示を見ただろうか。
ありがたい事に、話数を重ねている作品は支持されている傾向にある。
しかし、1話のみで完結した短編小説は、消したくなる程読まれない。
時間が悪いのだろうか、タイトルにインパクトが無いのか、はたまたあらすじか、などといった集客に関する試行錯誤は全く実らず、これ以上話数も増えないから、永遠に評価は低いかもしれない。そう考えるとやはり消したくなる。
そんな僕に、涙が出たと伝えてくれたり、毎日とは言えないが、少しずつ少しずつ、細々と増えてゆくフォロワー読者の存在。
小説を投稿して約1ヶ月を過ぎようとしている僕は、今まで2回しか、毎日投稿をサボった事はない。その2回の問題追及は後にして、筋トレや英単語の学習の如く、ひたすらに執筆を続けた賜物であるのは事実のはずだ。
着実に僕は進んでいる。爆発的に読者数は増えた事もないが、いくつかある何かしらの作品は絶えず読まれているのだ。天啓を得たが如く突如始めた執筆活動は塵と化してはまだいない。
『それでも私は人をなおすんだっ
自分が生きるために!!』
たとえ全く読まれなくなったとしても、僕は書き続けなければならない。手塚治虫のブラック・ジャックがそうであったように、僕の自己表現、世間への活動は、この執筆という働きかけの他はないのだから。
つまるところ、名声を、人気を求めて書くのではなく、自らを昇華させる唯一無二の方法として書き続ける。そうすれば、「フィクションの中に露呈された真実」が誕生し、それがとりもなおさず、作品の魅力となるのだから。
今はひたすらにこの孤独を糧とし、報われない夜を越えていくに限る。
感動や共感を覚えてくれた読者でさえも、離れゆく
読んでもらえる事への感謝をしつつ、いずれ彼らも去り、より孤独は身近となる事を絶えず意識しながら、創作に励む事で、その孤独は孤高へと昇格するのだから。
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