第5話 2020年04月06日午後:一憂
私の受診結果がただの風邪で気持ちはずいぶん楽になったが、まだ妻の受診が残っている。
私より体力がなく、免疫力も小さい可能性がある妻。
私が風邪気味になってすぐに治った場合も、妻に風邪が移り寝込むことが多々ある。
万が一、夫婦どちらか一方だけがコロナと診断される場合を考え、別々に受診することにした。
私の受診が随分待たされたので、病院に空いている時間を聞くと17時とのことで、夕方に再び病院を訪れた。
結果から書くと、妻も風邪の診断で、聴診器の音も問題がなかった。
ただ午前中と違う点が二点。
診察いただいた先生が午後とは異なって、はっきりと物を言う先生で、コロナを不安がる私たち夫婦に、先生の思うところを色々教えて下さった。
以下素人の聞きとったレベルなので誤りがあるかもしれないため、参考程度で読んでください。また状況は刻一刻と変わるのでその時点の情報でしかない点を考慮願います。
・コロナウイルスも風邪のウイルスも、ウイルスが違うだけで風邪の症状としては同じ。コロナの場合は薬がないため重症化した時に対策がない点が違うだけ。
・初期の風邪の症状だけではコロナウイルスかどうかは誰も判断できない。
・コロナウイルスを判定するPCR検査の実施有無を判断するのは、医者ではなく、保健所が判断する。判断基準は37.5度の発熱が4日以上続くかどうか。ほとんどの人は対象とならず、またPCR検査を受けても判定の信用度は低い。
・そのような検査方法なので、巷には多くのコロナウイルス感染者がいてもおかしくはない。
・コロナウイルスでも風邪でも医者にできることは、表面的に出ている発熱や喉の痛みなどを和らげる薬を処方することしかできない。ウイルス自体は患者がよく休んで規則正しい生活をして免疫力を上げて退治するしかない。
・なので処方した4日分の薬を飲み干しても治らない場合は、医者にできることは無い。
午前中の診断で、ほぼただの風邪と思っていたのでドキッとした。
ただ現実は午後の先生の話であろうと私たち夫婦は判断した。
もう一点、午前と異なる点は、看護師さんが一人、結構激しい咳をしていたこと。。。
勿論マスクはしているが、あまり咳をしていることを気にしていないようで、同僚に話をしたり、てきぱき色んな業務をされていたが、こちらは気が気ではない。
できるだけ距離をとりつつ、そそくさと退散した。
上記の点より、おそらくは風邪であろう、しかし万が一を考えて、家庭内隔離の継続と、高齢の義父母には絶対に近づかない生活を続けることに決めた。
そして就寝間際に電話があり、世話になった叔父の訃報。コロナウイルスではないようだが急逝された模様。まだ若く、元気だったのに。本当になんて春だ。
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