イベント『異世界ファンタジー主人公成長・無双系連載作品の批評』より。批評します。
・冒頭の完成度
良い点:主人公が誰なのか示されている。
悪い点:主人公が達成したい目標・夢が示されていない。
・文章の読みやすさ(文章の美しさとは別)
良い点:文法が守られている。地の文と会話文の割合がちょうどよい
悪い点:一文が長い。
・登場人物の深み
良い点:性格がはっきり出ている。
悪い点:性格に二面性が無い。
・総評
文章の読みやすさについて。基本的な文法が守られている点が非常に好印象。また地の文と会話文の割合がちょうどよく読みやすかった。しかし一文が長い。その影響で読点「、」や接続詞が増えて読みづらさを感じる。一文を短く区切る意識を持つと良いだろう。
冒頭の完成度について。主人公が誰でありどういった人物なのかが、世界観と共に示されており評価できる。動きのある始まり方も良かった。しかし主人公の目標がはっきりしていない。そのため物語の目的が分からず、読んでいてモヤモヤとした印象を受けた。主人公が達成したい夢・目標。目標を達成したい理由。目標を達成するまでの困難。困難を乗り越えるための方法・努力。これらの冒頭の要素を押さえ、物語の土台を固める意識を持つと良いだろう。
登場人物の深みについて。主人公、魔王、ルルエなど、それぞれの人物でしっかりと個性が出されている点が非常に評価できる。しかし人物の過去や背景が描かれておらず、性格に二面性を感じなかった。過去の出来事やトラウマから生まれる性格の「表」と「裏」を考え、人物の魅力を作る意識を持つと良いだろう。
作者からの返信
ご批評ありがとうございます。
ご指摘の通り主人公の目標という点が序盤で明確に示されていないのがこの作品を曖昧にしてしまっているのかと思います。マクロ的な展開では中盤からその目標を見出しそれを目指すというふうにしたかったのですが、それではやはり読者にとって読み進めるにはパンチが弱いですね。
性格の二面性という点についてもキャラクターや物語の深みに必要なことなのだと大変参考になりました。
的確で細かなご意見本当にありがとうございます。これらを踏まえて今後の展開、ひいては自作品で改善していきより良い物語を紡ぎたいと思います。
長文になるのはもはや癖のようになりつつあるので、今後意識して執筆していこうと思います。
これからの展開がとても楽しみですね😃
作者からの返信
ありがとうございます!今後も頑張って執筆していきたいと思います!