第6話 異世界で初めての買い物
「ふぁ〜〜よく寝た。今何時だろ。」
ユウキは、この異世界に来る時に持っていた腕時計で時間を確認した。
「もう9時30分か、昨日は、早く寝たはずなんだけどな〜。まぁ、でも昨日1日で色々あったし、疲れてたんだろうな。
…今日は、することないし、街にでも行ってみようかな。そういえば服とかも今着ているのしかないし、少し買っておかなきゃな。
今持っているお金は銀貨14枚と大銅貨8枚と銅貨5枚か。この世界の金銭感覚わからないから多いのか少ないのかわからないな〜。とりあえず、学園長にでも聞いてみようかな。」
そういうとユウキは、身支度を整え(特にすることもないが)学園長室に向かった。
「失礼します。」
「おお、ユウキくん。どうしたのかな?」
「あの、今日街で少し日用品を整えようと思ってまして、どこかいいお店を知らないかと思って。」
「そうだな。日用品というと、例えば何を?」
「服や、一応武器も欲しいんですけど。」
学園長は少し考えるそぶりを見せると場所を教えてくれた。
「あそこなんてどうだろう。この学園を出てギルドの方に向かう途中にある、マヤ雑貨店なんてどうだろう。あそこなら安くて新人冒険者なんかに人気がある。」
「マヤ雑貨店ですね。わかりました。行ってみます!」
「看板があると思うから一目でわかると思うぞ。」
「はい、ありがとうございます!」
「ここが学園長が言っていたマヤ雑貨店か。意外とデカイな。雑貨店って言うぐらいだからもっと狭いかと思ってたけど、昨日行った、ファータ亭より、少し広いな。」
ユウキは、中に入った。
「いらっしゃいませ。今日はどの様なものをお探しでおられますか?」
「あ、あの服を何着かと、武器を1つ欲しいんですけど。」
「わかりました。ではこちらへどうぞ。」
そういうと、店員は服の売っているところに案内してくれた。
「ありがとうございます。」
「いえ、服がお決まりになりましたらお呼びください。武器の売っているところにご案内します。」
「はい、ありがとうございます。」
ここの店員さんはいい人だな〜などと思いながらユウキは、パジャマ用の服上下1着と外出用の服上下2着を決め、さっきの店員を呼びに行った。
「あの、すみません。服が決まったので、武器のところに案内お願いしてもいいですか?」
「わかりました。こちらです。」
「はい。」
「武器はどの様なものをお探しでしょうか。」
(そうだな、やっぱこういう異世界っていったらやっぱ片手用直剣だよな〜)
「片手用の剣ってありますか?」
「こちらなどどうでしょうか?」
「あ、そう、こういうのです!!いくらぐらいしますか?」
「服も合わせますと、計銀貨5枚です。」
結構高いな、いや、安いのか?これだけ買って5枚なら、安いか!
などと考えながらユウキは、銀貨5枚を払った。
「ありがとうございました。またのご来店をお待ちしております。」
「さっきのマヤ雑貨店ってお店の店員さん親切だったな〜。この世界の人はみんなあんな感じなのかな?まぁ、人それぞれか。
「たまたまあの店が良かっただけかもしれないし。このあとどうしようか、一度寮に戻ってもいいけど、もういい時間だな。昼ごはん食べてくか。ここなら昨日のファータ亭も近いはずだし。」
そういうとユウキは、ファータ亭に向かった。
「いらっしゃいませ!」
ユウキは、昨日とは別の食事を食べた。
「やっぱりここの料理は美味しいな!ってまだここでしか食べたことないけど(笑)。
まぁ、昼食も食べたし明日は入学式だからな、準備とかしなきゃいけないのかな。
そういえば昨日、学園長が、他の必要なものは寮に届けたく的なことを言ってたし、一回寮に戻るか。」
ユウキは、寮に戻ってきた。
「うわ、部屋の前になんかたくさん置いてある。全部僕のか、多いな〜。」
ユウキは、部屋の前に置いてあった箱を、中に入れた。
「開けてみるか。」
〈箱の中身〉
・筆記用具
・教科書×4
・学園のガイドブック
・学食を食べるのに必要なカード
・腰につける小物入れ
・魔法の袋
「なんか色々入ってるな。中に何が入っているかは上に貼られてた紙に書いてあったけど、なんだ?最後の、魔法の袋?あ、説明書があった。」
その説明書によると、この魔法の袋は、中に何でも入りギルドカードと、繋げることで何が入ってるかわかる。
「え、何これ何でも入るの?ギルドカードと繋げるとはいっていりものがわかるって、あ、これか!」
ユウキは、ギルドカードと、魔法の袋を繋げた。そうするとギルドカードから、ステータスが出る時と同じように文字が浮かび上がった。
〈持ち物〉
・なし
「まぁ、そうだよね。中には何故か伝説の剣が入ってるとか流石にないよね笑。じゃあ早速この袋に何か入れてみようかな。さっき買った剣と服でも入れてみよ。」
ユウキが、袋に入れるとそこには全く重さを感じなかった。ギルドカードと繋げて見るとそこには、
〈持ち物〉
・服上下×3着
・片手用直剣
「うわ、本当に入った。重さも感じないし、出すときは手を入れて念じればいいんだ。なんか、ドラ○もんの4次元○ケットみたいだな。とりあえず、入れたもの出すか。」
「まだ時間あるな。何しよっかな。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます