第5話 1日の終わり

 僕は今寮に来ている。と言ってもまだ、ベットと机が2つある、ごく普通の部屋だ。まだ、入学前なので、何もないがとりあえず、今持っているものを整理しようと思う。



───────────────────────

 僕が持っているものはこんな感じだ

・肩掛けバッグ

・スマホ

・腕時計

・この異世界の身分証

・ギルドカード

・銀貨15枚




───────────────────────

「大したものは持ってないな〜。まぁ、散歩してて、いきなり異世界転移ときた。ふざけるのも大概にして欲しいものだな。」


などと、ユウキは独り言を言いながらベットへダイブ!



「つかれた〜。まだ1日どころかこの世界に来てから4時間ぐらいしか経ってないや。まだ、実感がわかないな〜。僕、帰れるのかな。ま、今はそんなこと気にしてても仕方ないか!とりあえず、ここ、学園って言ってたし図書館みたいな場所もあるかもしれないし、ちょっと探索してみるか。」


ユウキは、部屋を出た。ユウキの部屋は2階にあり、学園長室は、3階。この学園は、3階建てで主に訓練?授業?は、1階の教室や魔法練習場、剣術練習場で行われるそうだ。


「たしか、階段のところに地図があったはず…あ、あった。えっと〜1階の、東側か、行ってみよ!」

 ユウキは、図書館へと向かった。



そこには大量の本があった。1つの棚に1000冊ずつ入っていてその棚が20… ざっと2万冊ほど本があった。


ユウキはその中から、この世界についての歴史や文化、魔法の事などについての本を何冊か流し読みした。それによると…


この世界は、魔力を持っている生物のことを魔物、持っていない生物を動物や虫などというらしい。人間も魔力は持っているが魔物と違い理性がある。


魔物は、理性がなく、肉食のものがほとんどで危険だとか。人間は 、魔物は食べることはできるがとてもまずい。だから誰も食べようともしない。ただただ、危険なだけの存在なのだ。


さらに魔法は、詠唱などというものは、いらないらしい。


たまにカッコいいという理由から詠唱する人もいるらしいが、それはまた特殊な人間だ。


あと、この世界の歴史や文化だが、この辺はテンプレもいいところで、中世ヨーロッパあたりと思われる。


「はあ、まぁこんなところか。お、そろそろいい時間だな。そういえばこっちに来てから何も食べてないや。街にでも行ってみようかな。」


ユウキは学園をでて、街へと向かった。そのまま少し歩いて当たると、それなりの歴史を感じる料理屋を見つけた。


「今日は、ここで、ご飯を食べるか。」


ユウキが、中に入ると、席がほとんどうまっていて、繁盛していることが見て取れる。


「すごい混んでるな〜。」


「いらっしゃいませ。ようこそ、ファータ亭へ。」


 そういうと、席へ案内してくれた。


「注文がお決まり次第お呼びください。」

「わかりました。」





「あ〜、美味しかった。」


ファータ亭の料理は美味しく、安かった。そこの料理は、和食のような料理で、この異世界でも、日本と同じ様な料理が食べれることに、ユウキは満足していた。


「しかも、とにかく安い!定食で、銅貨15枚で食べれるんだからもしかしたらこの世界は、基本的に物価が安いのかもしれないな〜。まぁ、とりあえず寮に帰ろうかな。」


ユウキは、この1日で色々あったけど、異世界初日を終えた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る