第46話 5/6-A 唐突な暑さ
いやいやいやいやいや。
昨日は二人して突然の暑さにへばってた。結果、「冷房を! 我に冷房を」と外に出たんだよ!
ええそうですよ、ご町内からちょいと離れたラブホ目当てですよ。
……だがしかし。
「……やってない」
よく考えたら殆どのホテルが休みだよ!
温泉が休みって辺りで察しろよ自分!
ということも考えつかないくらい、二人してボケてたという次第。
道路情報の光が「~ですので県境の出入りは自粛してください」と告げてる。こういう時何というか、たまたま…… たまたま! 普段使っている場所が県外ってのもまた何というか!
その接してる県がまたどっちかというと人口が多いせいか!
むむむ。普段あまり意識してなかったけど、こういうところに出てきたか。
仕方ないので、ともかく軽トラの冷房かけて(でも窓は開けた)昼間はだらだら流して、結局山の方へ走った。
「昼日向っから涼しく馬鹿らしく浮かれるのが無理ってあたりで今更の様に実感するって何か馬鹿みたいなんだけど……」
ぼそっとそう言ったら。
「いやそもそも今日のアタシ等の行動って馬鹿そのもんだよ……」
奴は言いつつ冷たいポカリをぐっとあおってた。
「確かに濃厚接触の場所だものねえ」
「うん。基本家族で来るとこじゃないしねえ」
ということを思いつきもしなかった程、頭が久々の暑さでボケてた訳だなー。
「帰るかー」
「んだな」
そんで帰ってからうちの風呂場でぬるま湯溜めていちゃこらだわさ。
何でぬるま湯かって言えば、案外水掛けると身体が冷えるから熱発するんだ。
そーすると冷めるどころかにらにらとした熱が身体の中に溜まってたいへんなんだよ。
季節の変わり目に加えて、三十路だー。だんだんこういうのに弱くなっていくのかなー。
で、体温程度のぬるま湯ってのはちょっと動いただけで妙に涼しく感じるんだよな。
なので湯船にその温度で張って、二人して入ってぼけーっとしながらくっついたり触ったり何だりして、その都度温くなったりちょっと冷えたりする感覚を楽しむことにー。
そんで上がる時には一応さっと温かい湯を掛ける、と。そんで汗もかいてさっぱり。汗が出ないってのが良くない、とこいつは言う。うん、それはたぶん間違ってない。
汗を流した後は、引っ張り出してきた扇風機を軽~く遠くから流して昼寝さあ。
あー夏はどうなるかなあ。うだうだ。
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