第4話

 その後もハルくんと妹の遊びは続いた。私達にしてみてもそろそろ切り上げたい頃合いに近付いていた。でもハルくんの楽しそうな表情を見ているとまだ帰ろうとする気はないらしい。


 妹と軽く話をしてここで遊びを終わりにして帰ることにした。


「ちょっと、休憩してくる。」


という理由を立てたのである。そうでもしないと帰るということはできないと思った。ハルくんには可哀想だけどこういう手を取るしか私には方法がなかったのである。


 その日は中で何をしているのか見えないように工夫しながら外の様子を確かめていた。私の中で嘘をついて家に帰ってきてしまったためにハルくんがいつ外に戻ってくるかと家の前で待っているのではないかという可能性があって心配していたからである。ハルくんは私の家の前に留まっていることはなく近所の子達と楽しそうに走り回っているのを見て私は少しだけ安心した。

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