第2話 暗号~用件は手短に~

スマホに母からのメッセージが入っていた。


 時計を

 蹴飛けとばす 

 ルリビタキ

 こごえる 

 おにが 

 林檎りんごかじる」


 何だ、これ?

 しかも、何度も送信されている。数えてみたら10回は入っている。一体何があったんだ。心配になって電話してみた。5回程呼出すと、あっさり母が出た。


「もしもし、母さん」

「ああヒロユキ、見てくれた」

「あれ、何?」

「ごめん。たぶん冷凍室の引出し開けっ放しだから、帰ったら片付けといて。あたし今日遅くなるから、お願いね。」

 なら、そう書けばいいだろ!!


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