エピローグ 美しい朝日をあなたと

生きる意味

「それで、じいじはポッカリーネと会うことが出来たの?」

「ポッカリーネは、いつだってじいじの心の中にいるんだよ。さあ、もう寝なさい。また明日、続きを聞かせてやろう」

大人の言う明日はいつだって嘘でしたが、じいじの言う明日だけは本当でした。

「おやすみなさい。」

「おやすみ、坊や。幸せな夢を見るんだよ」

歳を取ったハルホスは、家を建てました。

自分のような、ポッカリーネのような子供たちを迎え入れる家を作りました。

旅をしながら、ポッカリーネの日記を読みました。

理想や涙について書かれていました。

気丈なポッカリーネも、たいへん悩んでいたことが分かりました。

夕陽を探して、新しい明日を探して旅するうちに、生きる意味が分かってきました。

"人はいつか、死ぬ。唯一平等なのはいつか死ぬということだけだろう。"

"けれど終わりなんてないんだ。終わりのない過程にこそ、生きている毎日にこそ本当の意味があったんだ。"

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