頑張るということ

"こんな世界まちがってる!!!!!!!"

ハルホスは夕陽に向かって大声で叫びます。

"なら、変えてみなさいよ"なんてポッカリーネだと言いそうだなあ。

"よく分かったじゃない。変えてみなさいよ。"

"こんな世界、全部間違ってるんだ…何もかもがおかしい"

"じゃあどんな世界が正しいの?"


"…頑張っている人が、損をしない世界。"


"僕は大人になったら、そんな世界を見れるんだって、いや期待なんかしちゃいなかったさ…大人の世界が何もかも間違っていることは、もうずっと昔から分かっていたことなんだ…"

"あなたはまだ大人じゃないわ。私も"

"そんな世界は、夢幻なんだろうけれど…"


頑張っている人が、損をしない世界というのは受け売りでした。

かつてハルホスが唯一信頼した大人が言っていた言葉です。

そんな世界は嘘っぱちで、幻だとその時も思いましたが、やっぱりその人なら

"じゃあ変えてみようよ"と言うだろうなと思いました。

それは無責任や重圧ではなく、ただ正しい意見だとハルホスは受け止めることが出来ました。

それを無責任や押し付けだと思わなかったのは、その人たちが頑張っていることを知っているからだと思いました。

(そんな世界を作るために、僕はたくさん損をしながらたくさん頑張らなきゃいけない…)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る