生きるということ

毎日、毎日僕は死のうと思う。

毎晩生きていることを恥じるんだ

毎晩生まれてきたことを後悔するんだ。


…ごめんね、世界。

ハルホスはそう言いました。

僕なんか生まれてこなければよかったし、僕は本当に生きている価値がないのかもしれない。

だから…ごめんね。

ハルホスは静かに涙を流しました。

どうかこのまま深い眠りについて、一生目が覚めなければいいのに

ハルホスはそう思いました。


生きていれば、良いことがあるとずっと昔に聞いたことがありましたが、そんなことを思い出す余裕なんてないくらいハルホスはくたくたに疲れていたのです。

そんなことを、本気で信じられるほどハルホスの心は落ち着いていませんでした。


一方でこうも思います。


意味なんて無いんだよ


想いを伝えるのは難しい。それだけだ。

本当は世界というものはもっとキラキラ輝いていて…もっともっと素晴らしいところなんじゃないかと。

僕の考え方1つで、僕がもっと楽に、許してあげられたら、

うんと僕の人生は楽しくなるんじゃないか、と。

…やっぱやめよう、そんなもの。うすっぺらい詩人やオトナたちのざれ言のような人生は歩みたくない。

そう思いました。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る