雄太の眼鏡
珀桃
雄太の眼鏡
神
「お前はニンゲンからあまり好かれる方ではない。それは何故であろうか。目つきが鋭いのか、おかしなことを言っているのか、はたまた変な声をしているのか。
まぁ、それが分かっていれば、このような事態にはなっていない訳であるので、すなわち理解していないのであろう。
例えばお前の長所を語るとすると、それはただ真っ直ぐであることしかできないということである。
ニンゲンが歪んだ眼鏡をしていればお前は歪んで醜く見えるのだ。
お前を正当化したいのでは決してない。
ニンゲンというのは、お前以外の全ての人類を指すから、勿論この世ではお前ではなくニンゲンが基準なのだ。であるから、ニンゲンの眼鏡に写るお前が世界の基準の中のお前なのである。つまりは、お前は限りなく必ずお前であるが、ニンゲンに合わせて変わることはできない、言ってしまえば面倒臭い奴なのであろう。
こんな面倒臭い奴、ニンゲンから好かれる筈もないだろう。」
ぼく
「にんげんのゆうたくんのめがねはゆがんでますか?」
雄太の眼鏡 珀桃 @the_apple
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます