【ネタバレ】シナリオに関する設定のアレソレ

この項目は本シナリオを書くにあたり、筆者が考えた設定や何となくの伏線を思い出しながらまとめた物である。その為、シナリオクリアまでは読まないでいただきたい。ただし、GM各位はロールプレイの深みや方向性を何となく定める為に一度目を通してもらえたら、良い感じで活用出来るのではないかと思う。


※以下ネタバレ※


そもそもこのシナリオを書くにあたり、フックが降って来たのはポルノグラフィティの「メリッサ」を聞いていた時である。愛に焦がれた胸を貫くってかっこよくね?と思い、貫くならでっかい武器が良いよね!!と連想ゲームをしていった。その結果、ロマン砲を撃つなら宇宙最高では…?よし小宇宙コスモ燃やそう、そんな感じである。


更に、この連想ゲームをしていたのが4月だったのだが、その月の星座が牡羊座だったことでそれをもう一つの大きなフックに用いた。牡羊座の神話は検索すれば内容が直ぐヒットする為、詳しい解説は省く。


[シナリオ的な設定]

本シナリオの世界は、史実の神話とは多少違いがある。


これは神話と異なり、イーノーによる謀略でネペレーは命を落とし、実子のプリクソスとヘレはイーノーへの危機感を募らせるというスタートがある。その後、冷遇される2人を哀れんだゼウスがヘルメスへ命じ、黄金の羊で彼ら兄妹を宮殿から逃がそうとする。しかし、その計画は実行直前でイーノーにバレてしまう。後ろ姿の似通っている兄妹は背後から狙撃を受け、黄金の羊の後ろへ乗っていたヘレが撃ち落されて転落死してしまった。その後彼女は根性と気合だけで兄プリクソスの孤独な闘いを宇宙から見守っているのだが、プリクソスは露とも知らない。


妹のヘレを失い嘆きの縁へ落されたプリクソスを、黄金の羊はあまりにも哀れに思い、ネペレーの庭へ到着した後自らの力を彼に与え消滅する。それにより、本来の神話では功績を称えられ天へ還された羊が牡羊座になるという行動が起きなかった。故にこの異聞帯の天には牡羊座だけがぽっかりと存在しない。


その後プリクソスは名をアリエスと改め、3千年の孤独な奮闘を開始する。というのも、イーノーは時空改変を繰り返す内に、ただの人間から祟り神に近い状態へ堕ちている為、流石のヘルメスでも手出しが出来ない状態になってしまったからである。

毎回イーノー戦の手前までは辿り着くのだが、あと一手が足りず強くてニューゲーム状態のループを繰り返す。その間にイーノーは«欲望の獣»による宿主化の影響で益々愛は歪み、一目惚れをしたアタマス王から「ただ必要とされたかった」という願いは邪悪な欲望へと変貌してしまった。


そして、3千1回目の周回であなた達PCがイーノーの時空改変の影響を受け、精神のみが異聞帯へ飛ばされてしまうというわけである。


«欲望の獣»はイーノーへ執着している訳ではなく、彼女の救いようのない欲望を美味しく喰らっていただけである。その為、彼女が消滅する際は他の宿主を捜しに消えてしまう。そして、バックトラックで戻って来られなかったPCを次の宿主に定め、ちゃっかり憑りつくという感じである。

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『天翔ける羊よ、愛に焦がれた胸を貫け』 @yukinosei04

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