待ちぼうけ

吹く風、なびく髪、ムッと鼻頭を霞め


曇天何を得ずに、唯君を待つ


喧騒に揉まれ、雑踏を感じる駅舎の前


揺れる木、肌を刺す雨と君を待つ


アスファルトからの熱気が


私が確かだと知らしめる


空から落ちる水滴が


私を確かにしてくれる


止む風、濡れた髪、ジッと改札を見て


今夜何も得ずに、唯一人帰る

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