非常に巧みな文章で読む者を引き込む力がある。
ラブコメとカテゴライズされている通り、物語はコメディタッチな奇想天外な方向へ進んでいく。
しかし、ところどころで何か不穏に思わせる描写があるのである。
おそらく、この物語はコメディという形式をとっているが、青春時代を生きる少年・少女が普遍的に抱える悩みであろう「家族を含めた自分以外の者とどのように付き合っていくか?」がテーマになっているのではと私は感じる。
物語がこの先どのように進んでいくか分からないが、主人公とヒロインがこの「奇妙な青春時代」を通してどのよう成長していくか楽しみである。
お薦めの作品です。ぜひ読んで下さい。