第5話学校での役割
俺達が目立つ理由は見た目だけではなく、実は俺以外のやつらが異世界召喚が多くても一緒に生徒会役員をやっているからだ。
対した仕事がある訳ではないけれど、一応大学だから学祭があったり体育祭もあったりする。
入学当初は大学生になってまで体育祭なんて必要あるのか疑問だったけれど、これだけ異世界召喚が多いと体力も必要になってくるから体育祭がある。
だから種目もちょっと変わっていたりする。
なんなら頭脳戦も必要だからと、色んな分野で競う文学祭なるものもある。
こういう行事を取りまとめる人達が必要だから、生徒会があり異世界召喚のない俺は生徒会長をしている。
他のメンバーが欠けていたとしても生徒会長がいれば先生と相談をして進行が出来るからだ。
生徒全員で行事に参加することはなかなか出来ないけれど、勉強と異世界での戦いでの気分転換をする意味で学校側は色んなこじつけをして色んな行事を催してくれる。
授業にきちんと出れない分、生徒全員が何かしら行事に参加して単位を取れるようにとほぼ毎月行事がある。
さっきも言ったが俺以外は異世界召喚が多いから、生徒会の仕事内容は先生が行事を大まかに決めてきたらどんな内容にするかを決めて告知をするだけだ。
俺の場合は他にも雑用や準備等あったりもするが、ほぼ毎月行事があると慣れたものですぐに仕事を終わらせられる。
ちなみに今月の行事は、暑くなる前に体力行事を…と言うことで剣大会になった。
異世界に行った時に剣や刀等がなくても他の物を代用して戦えるようにと、使う物は参加者が持参してのトーナメント戦。
使う物の個数制限はないけれど、実際に相手が大怪我したり斬れてしまう物は使用禁止だ。
あくまでも使える物が無くても、敵と戦えるようにするのと技術の向上が目的だからだ。
そうすると実際に異世界で敵を倒せるのか疑問に思うかもしれないけれど、最初に敵と対峙する時に使える物があるとは限らないから臨機応変に対応が出来るようにと頭の柔軟性を鍛える為もある。
どんな敵に出会うかは行ってみないとわからないからな。
どんな場合でも対処出来るように手助けをするのも大学側の役割でもある。
最近の大学は勉強以外にも、異世界で戦う為の知識も教えてくれる場所にもなっている。
『
『おう!ありがとう!』
たぶん、剣大会の話だろう。
剣大会は学長が考えた行事だからだ。
『てことで、ちょっと学長のとこ行ってくるわ。てか、久々に皆いるんだから皆で行かないか?たぶん、今度の行事のことだろうからさ』
『そうだな。たまには生徒会の仕事もしないと海渡に悪いよな』
『次、講義ないし行くか~』
片付けをして皆で学長室に向かう。
剣大会は戦う時は1対1だけれど、誰かと組んでの参加もありで前回俺は
優翔が武器になる物を考え俺が戦ったのだ。
異世界召喚されたことがなくても、体力にはちょっと自信があり実は前回の優勝者なんだ。
学力では負けていても体力は負ける気はしないぞ!
今回も絶対、優勝してやるからな!
俺は絶対、飛ばされたくない 咲良 真 @makoto-sakura
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