もう少しお待ちください。 第1話 俺に災いが!!
そして、授業終了後......
.........................................................あぁ、やっべ。俺としたことが寝てしまっていたとは。イッチョ前に
おっ、でも、ノートはしっかりと執っているではないか。
いやぁぁ、やっぱり数学の授業は苦手だわ。だって眠たくなるし、頭がこんがらがるし、よく分かんねえし。
いや、最後のは自己責任か。いや、それを言っちゃうと全部そうなっちまうな。
大体、俺の得意教科は英語なんだよ。俺はな英語の成績は学年でもトップ3には入れるんだ。
でも、数学の成績は英語と比べると……三百二十人中、三十位くらいなんだ、でも他のはトップ5には入れているから、総合では10位ぐらいにはなれるんだ。
「数学」それを聞くだけで俺は少しばかり恐怖を覚える。
まあ、それにはあの先生にも理由があるんだけど、今は数学が苦手だ、とにかく。
おっ、そういえば前田は今どうなってるんだろう? 俺のクラスは………変な目で見る奴もいれば全然気にしていないっていう人もいるから、そこそこ落ち着いた気はするな。
でも、これが前田となると……うん、絶対にまずいことになってるな。
さてと、前田に一声かけとくか。
和也
前田ぁ~、クラスは今どういう状
況なんだ? 俺の所は最初よりは
断然落ち着いたけど。
……まあ、こんなんでいいよな。う~ん、今声を変えるのはまずかったかな? ちょっといつもより、既読つくのが遅い気がするぞ。いつもなら、四、五秒でつくんだけどな。…………いや、むしろあいつが早すぎたんだな。
一つ思い出した。まさはるは今何してるんだろう。前田のクラスに覗きに行ったのかな?
どこだろう、…………あっ、まだいるのか。って窓から顔出してるし。
何してるんだろ? ちょっと聞いてみるか。
「まさはる、窓から顔出してどうしたんだ?」
「それがさ、そのぉ、さっきの発言取り消さしてもらうぞ?」
えっ、そんなにも大変な状況なのか? まあ、別に取り消したらいけないこともないし、
「あぁ、俺は全然かまわないよ。」
「ありがとう、友よ。」
………………俺さ、今「友よ」って言われたよな? まさはるにそんなこと言われたの初めてだ。これって言われて結構嬉しいもんだったんだな。俺も気が向いたら、皆に言うか。
……………………………おい! だから、俺に変なこと言ってるのは誰だ⁉
皆って誰かって? それはだな……、俺の友達さ。ましてや家族や親せきなわけないだろう? そうだ、だから変な事は言わずにさ、いこうぜ。
「でさ、発言を取り消させてもらう理由は……そうだ、ちょっと和也も窓から顔出して2組の方を覗いてみろよ。ヤバいことになってるぜ。」
「そうなのか? なら、俺もぜひ、覗かせてもらうとするか。」
よいしょっと、どれどれ? …………はい、仰る通りでございました。
いやぁ、他クラスのやつも見に来るとは。前田ってそこまでの規模の人気を誇っていたのかよ。これは、本当に知らなかったよ。
これも、これから、注意していかねばならんな。
「なぁ? ヤバいだろ? ホンっと、マジやべえよな。前田親衛隊のやつらは。もしかしたら遂に活動を再開するんじゃねえの?」
……………………えっ? シンエイタイ? 何だそれ。
調べたら出てくるのかな?
ポチポチした後…………
…………はえっ? ○○○○pediaより引用したのですが…
「親衛隊(しんえいたい)とは、主に君主や元首、それに類する重要人物の身辺警護をする武装組織。」
って出て来たんだけど、これって、ちょっと違うよな?
よし、「親衛隊 とは (アイドル)」で検索をかけてみるか。
……おっ、これか?
「親衛隊(しんえいたい)は、アイドル歌手の熱烈なファンが集まって、私的に応援活動・身辺警護をする組織を、本義の親衛隊になぞらえて呼ぶ名称である」
これをどうやら、アイドル親衛隊と呼ぶらしい。
うん、これだな。しかもこれ、アイドル親衛隊時代ともいうらしい。
すごいな。てことは最早、前田はアイドルなの、か?
……かける言葉もねえよ。俺は……俺はなんて無謀な事をしていたんだ。これは本当に厄介なことになりそうだな。
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