王曇首3 劉義隆、建康へ

府州の文武を率い嚴兵にて自衞し、臺所は百官眾力を遣わせど、部伍に近づくを得ず、中兵參軍の朱容子は刀を抱きて平乘が戶外に在り、帶を解かざること數旬なり。既にして下りて道に在らば、黃龍の出でて上が乘りたる所の舟を負いたる有り、左右は皆な色を失えど、上は曇首に謂いて曰く:「此れ乃ち夏禹の天命を受けたる所以なり。我れ何ぞの德にて以て之に堪えんか?」と。即位に及び、又た曇首に謂いて曰く:「宋昌の獨り見たるに非ずば、以て此に致る無からん」と。曇首を以て侍中と為し、尋いで右衞將軍を領し、驍騎將軍を領す。朱容子を以て右軍將軍と為す。徐羨之らを誅し、謝晦を平らぐは、曇首、及び華が力なり。




率府州文武嚴兵自衞,臺所遣百官眾力,不得近部伍,中兵參軍朱容子抱刀在平乘戶外,不解帶者數旬。既下在道,有黃龍出負上所乘舟,左右皆失色,上謂曇首曰:「此乃夏禹所以受天命,我何德以堪之。」及即位,又謂曇首曰:「非宋昌獨見,無以致此。」以曇首為侍中,尋領右衞將軍,領驍騎將軍。以朱容子為右軍將軍。誅徐羨之等,平謝晦,曇首及華之力也。


府州の文武を率い嚴兵にて自衞し、臺所は百官眾力を遣わせど、部伍に近づくを得ず、中兵參軍の朱容子は刀を抱きて平乘が戶外に在り、帶を解かざること數旬なり。既にして下りて道に在らば、黃龍の出でて上が乘りたる所の舟を負いたる有り、左右は皆な色を失えど、上は曇首に謂いて曰く:「此れ乃ち夏禹の天命を受けたる所以なり。我れ何ぞの德にて以て之に堪えんか?」と。即位に及び、又た曇首に謂いて曰く:「宋昌の獨り見たるに非ずば、以て此に致る無からん」と。曇首を以て侍中と為し、尋いで右衞將軍を領し、驍騎將軍を領す。朱容子を以て右軍將軍と為す。徐羨之らを誅し、謝晦を平らぐは、曇首、及び華が力なり。


(宋書63-9_言語)

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