体育祭も無事に終了した後。

特に後片付けなどの予定も聞かされていなかった僕達は、全体が解散するのと同時に帰れると聞かされていたのだが……

『カンパーイ！』

｢………｣

僕は現在、実行委員会の打ち上げにやってきていた。

今回の体育祭は、実行委員の人手不足で生徒会の人達も協力してもらった関係上、生徒会メンバーも打ち上げに参加している。

｢さちくん！あ〜ん！｣

｢姉さ──むぐっ……甘い………｣

無理やり食べさせられたチョコレートアイスが口の中で──じゃ、なくて！！

｢姉さん、帰ってい｢ダメ｣｣

ですよね……

｢でも僕、実行委員の活動はほとんど何もしてないし……｣

｢そんな事ないよ？むしろ、さちくんの活躍が今回1番大きかったと思うけどな〜？｣

姉さんのこのいたずらっ子な顔……

何やら嫌な予感が──

｢書記ちゃん！あれお願い！｣

｢はい！分かりました！｣

書記さん──綾辻焔（あやつじほむら）さんは携帯を取り出して一枚の写真を僕に見せてきた。

そこには……

『衝撃！！騎馬戦で無双した男子の正体に迫る！？

〜強さの秘密はその『可愛さ』〜

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などと書かれた、まるで新聞みたいな画像が表示されていたのだった……

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