第187話 いつも通りの

みなさん、お久しぶりです。

真田です。真田幸一郎こういちろうです。


……え?誰ですかあなた、ですって!?


いやいや、覚えてるでしょ?


ほらほら!16話と、46話、49話にしっかり俺が出演してるじゃん!


あれ……?俺って、出番今のところ3回だけ……?

そんなのってあんまりじゃない?簪なんて、もう数話に渡って連勤してる時もあるのに?


あぁ……なんか、考えれば考えるほど悲しくなってくるな。この話、ここで辞めておこう。



こほん……


と、言うわけでだ。

俺が誰なのかはみんなに分かって貰えたと思う。


そんな、登場回数の圧倒的に少ない俺だが実は誰にも話した事がない秘密がある。


それを今日、久々に登場できたということで、ここぞとばかりに明かしていこうと思う!


いや、違うよ?秘密の1つでも明かして出番増えないかなとか、そんなことを思ってないよ?


……おっと、話がそれたな。


その秘密とは──さちの姉、葉柚さんを心の底から愛しているということだ。

それはもう、結婚したいと言うくらいには。


は?知ってる?

いやいや、君たち。100話以上も登場機会を失っていた俺の何を知っているって言うのさ?


顔に出ている?

残念。ポーカーフェイスには、俺の100の特技の中でも多くのスキルポイントを割り振っているんだぞ?


そんな、葉柚さんと話したくらいで俺の好意が顔に出ると思ったら大間違いだ──



「真田く〜ん!オムライス1つ!」


「はぁ〜い!かしこまりましたお嬢様!」


俺はさっそくキッチンでいつも通りオムライスを作り、それを簪に手渡す。


うんうん、いつも通りだ!


え?葉柚さんに名前を呼ばれただけで顔が緩んでたのもいつも通りだねって?


君たち、なかなか冗談が上手いじゃないか?



こほん……


ともあれ、だ。

これがいつも通りの俺なのだ。

異論、反論は全て却下な?

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