第173話 美雪ちゃん直伝

【結果】


葉幸&心夏

葉柚&美雪

咲美子&マーガレット



やりました!!!!

私、勝利を掴みましたよ!!


「葉幸くん、よろしくお願いしますね!」


「う、うん」


「それじゃあ、私から先に塗らしていただいてもいいですか?」


葉幸くんは、女の子みたいなお肌で綺麗ですし、日焼けしないためにも、満遍なく塗らなくては行けませんよね!


──さぁさぁ!そのラッシュガードの下に隠れた自慢の肌を見せてください!


「あ、いや。僕はいいよ」


「へ?」


「だって僕、体質的に長時間太陽の下にいるの危ないからあんまり遊べないし、それに一応ラッシュガードきてるからね」


「そ、そうですか……」


残念です……。

この機会に、美雪ちゃん直伝『体を使って日焼け止めを塗る』を実行しようと思ったのに……


まぁ私としても、それを実行するのはどうかとも思ってましたし、これで良かったのかもしれませんね。


「では、私の方をお願いしますか?」


「う、うん……」


私は、ビーチパラソルの下でうつ伏せになると隣で同じように寝ていた葉柚さんと目が合いました。


葉柚さんはそのままの状態で、私に小声で話しかけてきました。


(残念だったね?塗ってあげられなくて)


(葉柚さん、もしかしなくても知ってましたよね?)


と言うのも、美雪ちゃん直伝の技は海に行く直前の、星宮さんと葉幸くんに合流する前に教えて貰ったことだったので葉柚さんもその場に居たのですが、ニヤニヤしているばかりで何も言ってくれなかったのです。


(バレちゃった?)



そうして、少しの間話していると葉幸くんの準備が整った様でした。


「じゃあ、いくよ?」


「は、はい。お願いします」

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