第162話 夏休みの過ごし方
お昼休みの後の5限目。
今日は
──正直、配られた紙にも書いてあるし説明必要ないと思うんだけどなぁ……
それに、きっと終業式の時に同じ話を教頭先生からも聞かされることだって分かりきっているのに。
私がそんな事を考えながら机にぐだぁーっと身を委ねると、隣の席の男子が声をかけてきた
「どうしたの生駒さん?
疲れてるみたいだけど……」
「いや、大丈夫だよ。
強いて言うなら、今日はお昼にココナッツと一緒にお昼ご飯食べられなかったからココナッツ成分が足りないんだよね〜」
「あ、ちょうどココナッツジュースあるけど──」
「そのココナッツじゃないから!」
周りに迷惑がかからないくらいの声でつっこむと、隣の男子くんはくすくすと笑ってくれた。
そんな間にも先生の話は進んでいて……
「──と、言うわけで注意事項は以上だ。
次にだが、今日はお前らで決めてもらいたいことがある」
その先生の言葉を聞いて、これで終わりと思っていたんですクラスのみんなが一斉に「え〜!」とか「まだあるのー?」などと文句を言い始める。
しかし、次の瞬間には、そのテンションも一気に反転。最高潮にまで達することになった。
「お前らにはこの時間で、二学期の修学旅行の班決めをしてもらう」
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